有能でキツい彼女が、腕に刻んでいたSOS。25年の現場で私が学んだ『心の限界』の見極め方
◆優秀な部下ほど、見えない場所で戦っているCS業務で出会った、若くて有能な女性社員。仕事は完璧。でも、周囲には「なんでできないの?」と正論をぶつけてしまう、少し「キツい」印象の彼女。私は彼女のフォローに入り、言葉を噛み砕き、なぜできないのか、どう伝えるべきかを都度伝えてきました。彼女は素直でした。「私、人を育てた経験がないので分かりません。助けてください」そう頼まれれば、力になりたいと思うのが「おかん」の性分です。そこから、研修やフォローの「丸投げ」が始まりました(笑)。でも私は、自分が休める仕組みを作りながら、彼女と一緒に現場を鍛え上げました。◆腕に刻まれていたSOSすべてが上手くいっていると思っていた矢先、彼女の様子に違和感を覚えました。ぼーっとする時間が増え、どこか虚ろな表情。別室に呼び出し、向き合った時に見せられたのは、腕の「迷い傷」でした。本気で死のうとしているわけではない。でも、衝動的にカッターを当てずにはいられない。「自分は性格に難がある」「自分を抑制していないと、稼働できない」有能に見えた彼女のコップは、もう溢れかえっていました。あの日、私が感じたのは「これは、本当にヤバい」という、理屈ではない危機感でした。有能に見えた彼女が、実は自分自身を抑制しすぎて限界だった事を知りました。◆正論を捨てて「人」として向き合った日々そこから、私は彼女を叱咤激励し、時には本気で文句も言い合いながら伴走しました。研修のオペレーションは私が引き受け、彼女の心の負担を少しでも減らす。しばらくして私は異動になり、その後コロナ禍へ。それっきり会うことはありませんでしたが、今は結婚し、お母
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