121 「年明けから胃腸がずっと不調」、どう対処する? 病気の可能性は?
「年明けから胃腸がずっと不調」、どう対処する? 病気の可能性は? 医師に聞く
年末年始に食べ過ぎてしまい、休み明けに胃腸の調子が悪いと感じた人も多いのではないでしょうか。中には、現在も胃腸の不調が続いている人もいるようで、SNS上では、「年明けからずっと胃腸の調子が悪い」「年末年始の暴飲暴食で胃腸がやられている」といった声が上がっています。
胃腸の調子が悪い場合、どのように対処すべきなのでしょうか。また、不調が長引く場合、どのような病気の可能性が考えられるのでしょうか。内科医の市原由美江さんに聞きました。
胃炎、胃潰瘍などの可能性も
Q.年末年始の休み明けに胃腸の調子が悪いと感じた人もいるようですが、なぜでしょうか。休み中の暴飲暴食が原因なのでしょうか。
市原さん「アルコールや塩分、香辛料、カフェインなどを摂取し過ぎた場合、胃の粘膜を直接刺激します。暴飲暴食も胃に負担がかかりますが、特に脂質の多い食べ物は胃の動きを弱め、消化吸収に時間がかかるので、さらに負担が大きくなります。
自律神経は内臓の働きや代謝、体温などをコントロールしており、胃腸の動きにも関係しています。休み中の不規則な生活で自律神経が乱れた場合、胃腸の働きが弱くなり不調を感じることもあります」
Q.胃腸の調子が悪いときは、どのように対処すべきなのでしょうか。
市原さん「おかゆやうどんのような、胃腸に優しい食べ物を摂取しましょう。これらの食べ物は食物繊維が少なく消化が早いため、胃腸に負担がかかりにくいです。一方、野菜(主にゴボウなど)やキノコ類、海藻、大豆製品といった食物繊維が多く含まれる物を食べると、消化や吸収
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