『ぼんやりモグくん』
「いつもぼーっとしてるよな」
「足遅いから同じチーム嫌なんだよな」
ラクダのモグ君はよくこんなことを
クラスメートから言われます。
別にいじめられてるわけではないのです。
ただみんなは思ったことを素直に
言っちゃっただけです。
そしてモグ君もそのことはわかっています。
だって言われてもしょうがないくらい
自分に自信が持てないから。
足が遅いから運動は苦手です。
蹄が邪魔で絵も上手く描けません。
かといって勉強ができるかといえば、
それも苦手です。
本を読むことは好きなのですが、
だからといって国語が得意かと思いきや、
そうでもありません。
この作者の文章の意図は?
といった問題はよく間違えます。感想文を書くと長くなってしまい、
要約ができていないと減点されます。
自分が興味がある分野、
例えば歴史とか過去に偉業を遂げた方の伝記ものとかは大好きです。
でもそんなことはテストに出ないか、
出てもひと握りの初歩的な問題です。
学校から家に帰るまではいつもひとりぼっち。
「あー、今日もダメだったな」
「また上手くみんなと喋れなかったな」
からはじまり、
「なんで僕はダメなんだろう?」
「なんで僕は生きているんだろう?」
そんなことを毎日毎日考えていました。
ある日の学校の帰り道、
モグ君は考えることに集中してしまったのか、
曲がらなければいけない道を真っ直ぐに進んでしまいました。
気づけば住宅地を離れ、
森の中に入ってしまいました。
引き返そうとはしたけれど、
この先には何があるのだろうと興味を持ったモグ君は森を進みました。
すると一軒の小さな家を発見しました。
その家の軒先には小さな
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