【収入保障保険編|第6話】 合理的に見える設計の、見落とされがちな盲点
収入保障保険は、合理的です。生活費を守る。必要な期間だけ守る。過不足を減らす。理屈は通っています。しかし。合理的に見える設計ほど、見落とされやすい前提があります。■ 盲点① インフレという静かな敵たとえば、月15万円。20年間。一見、十分に見えます。しかし。物価が年2%上昇した場合、20年後の15万円の価値は実質的に約10万円台前半まで下がります。生活費は固定ではありません。収入保障は「金額固定」。物価は「上昇する可能性」。ここにズレが生まれます。■ 盲点② 総受取額の錯覚月15万円 × 20年 = 3,600万円。この数字は魅力的です。しかし。10年後に万一があった場合、受取総額は15万円 × 10年 = 1,800万円。“時間に依存する保障”であることを、契約前に強く意識している人は多くありません。■ 盲点③ 一括受取との心理的差逓減型は一括。収入保障は分割。合理性だけで言えば、生活費補填には分割が適しています。しかし。残された家族が「まとまったお金がある」という心理的安心感を持てるかどうかは別問題です。設計と感情は、必ずしも一致しません。■ 盲点④ 途中変更の難しさライフプランは変わります。再婚。住宅ローン完済。収入増減。しかし収入保障は、契約後に柔軟な変更が効きにくい商品です。合理的に見えて、実は“固定的な設計”でもあります。■ 第6話のまとめ収入保障保険は、合理的な設計です。しかし。前提が崩れたとき、その合理性も崩れます。金額。期間。物価。家族の心理。そこまで考えて初めて、設計と言えます。次回は、最終話。収入保障が向いている人。向いていない人。そして、「守る」という設
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