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今年の汚れ、今年のうちに

そろそろテレビで耳にするようになる、あの定番のフレーズ。「今年の汚れ、今年のうちに」──そんな季節がやってきました。日ごろからこまめに手を入れていれば、大掃除なんて大したことはない。…とはいえ、私は毎年、紅白が始まるギリギリまで動き回っています。なんなら、何度か「今年の汚れ、来年に持ち越し」もやらかしました。私が幼いころは、今よりも畳の部屋が多くて、大掃除といえば畳を外に干すのが恒例でした。畳をめくると、昨年の新聞がひょっこり出てきます。その新聞を、ひらがなを追いながら一生懸命読んでいたのを思い出します。難しい漢字が出てくると、親に聞きに行く──最初は丁寧に教えてくれていたのに、そのうち「辞書を引け!」とげんこつが飛んでくる。めんどくさくなって、結局 新しい新聞に取り替える。今思えば、あれも冬休みならではの風景でした。そして大掃除最大の楽しみといえば、障子破り。普段は絶対に怒られるのに、この日だけは許される。北斗百裂拳をお見舞いしても叱られない、特別な日。そのあとで、几帳面な父がピンと張り替えてくれる障子は、まるで神棚みたいに清々しくて、どこか神聖な空気が漂っていました。いま、実家にはもう畳も障子もありません。年老いた両親が暮らしやすいようにと少しずつ変わって、昔の面影は減ったけれど、あの“ピンと張られた障子の白さ”は、今でも胸の奥に懐かしく残っています。
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