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2026年度改定を見据えた 今後の言語聴覚士に求められる資質

2026年度診療報酬改定では、言語聴覚士に対し、 嚥下検査・食形態の判断・神経心理学的検査の実施など、 「評価と臨床判断」を担う役割が強く求められています。 これは、STの業務が“訓練の実施者”から “臨床判断と意思決定を担う専門職”へと進化することを意味します。 その中で、今後のSTに必要となる資質は次の5つです。   ① 医学的知識と臨床推論の深さ STの専門性を支える根幹は、 脳科学・神経内科学・耳鼻咽喉科学・発達科学などの医学的知識です。 • 嚥下の解剖・生理 • 高次脳機能のネットワーク理解 • 発達神経科学の基礎 • 病態ごとの検査選択と解釈 これらを踏まえたうえで、 **「今、この患者に最も必要な評価・訓練は何か」を導く思考力(臨床推論)**が必須になります。   ② エビデンスと倫理に基づく臨床判断力 食形態の選択、嚥下状態の評価、検査の適否判断など、 1つの判断が患者の安全や予後に直結します。 そのために重要なのは、 • 根拠に基づく判断(EBM) • 医療安全と倫理の理解 • 誤嚥・窒息・転倒・心理的負担などリスクの予測 • 医師への適切な報告と協議 STが行う「判断」は、もはや医師の補助ではなく、 患者の生命に関わる重要な専門業務だという自覚が求められます。   ③ 多職種連携のハブとなるコミュニケーション力 2026年度改定のキーワードである **「リハ+栄養+口腔」**の連携では、STの役割が増します。 • 医師との情報共有 • 看護・栄養・歯科衛生士との調整 • 家族への説明と意思決定支援 • 他職種に対する教育的役割 専門知識だけでなく、 相手に“
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2026年度診療報酬改定(中医協2025/11/14論点) ― リハビリテーション部門の“構造改革”が可視化される改定 ―

2026年度診療報酬改定(中医協2025/11/14論点)― リハビリテーション部門の“構造改革”が可視化される改定 ―(佐藤俊彦・言語聴覚士/福祉社会科学修士/病院・大学・地域支援の経験から)① 急性期リハ「発症3日以内」の要件化は、病院文化の再編を促す急性期で勤務した経験と、回復期での管理職経験から見ると、これは「算定基準の変更」というより病院運営方針そのものの転換です。早期介入は、質を上げるための「エビデンス」として既に常識• 脳卒中後、言語聴覚士の早期介入は嚥下改善や退院先決定に直結• 誤嚥性肺炎の予防• 栄養状態の改善• 早期リハ拒否(意識障害・高次脳障害)への対応も含まれるこれらは、現場では常に課題でした。しかし「早期介入できる組織」は実は少ない臨床を見てきた中で、早期介入を阻むのは主に3つです。1. 人員不足(特に言語聴覚士)2. 土日祝の稼働が不十分3. 医師側のリハ処方が遅い・噛み合わない今回の要件化は、この3つをクリアできる病院だけが生き残る構造をつくります。つまり、「早期介入できる体力のある病院」=今後の勝ち組「体制を整えられない病院」=算定・機能ともに縮小急性期の言語聴覚士配置は、2026年度を境に大きく強化されるでしょう。② 運動器リハの「1日6単位上限」が他病棟にも拡大これは、量→質への転換を強制する改定です。回復期リハ病院の管理職・採用担当として見てきましたが、1日9単位前提の運用は、• 中重度例のケアが薄くなる• ICFに沿った計画が形骸化する• “単位確保のためのリハ”が増えるという弊害がありました。今回の流れは明確です。「単位の多さ=評価する
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