💰平屋あるある②|平屋は高い?コスパを決めるのは“坪単価”ではない
〜数字のマジックに惑わされない資金計画のコツ〜「やっぱり平屋って高いんですか?」打合せのたびに、ほぼ必ず聞かれる質問だ。そう聞かれるたびに、“そう見えるのも無理はないな”と思う。見積書の数字だけ見たら、たしかに2階建てより坪単価は高く見える。でもその数字だけで「高い・安い」を判断してしまうと、家づくりの本質を見失うことがある。先日、あるご夫婦が相談に来た。ご主人はコスト重視、奥様は間取り重視。予算の上限をしっかり決めて、「この金額内で納まるなら平屋がいい」と言っていた。最初の見積もりを見て、ご主人が苦笑いした。「…ちょっと高いですね」図面を見返すと、L字型のプラン。リビングの横にはウッドデッキ、中庭、勾配天井。どれも素敵だけど、“平屋の割高”を作っているのはこの形だった。「じゃあ、四角くまとめてみましょうか」そう言って次の案を出したら、金額がぐっと下がった。見た目はシンプルでも、動線が短くて家事もしやすい。「なんか、これの方が暮らしやすそうですね」奥様がそう言って微笑んだ。あの瞬間、僕はいつも思う。“コスパ”って数字の話じゃない。いくら安くても、暮らしにムダが多ければ結局コストは上がる。逆に、無駄のない間取りなら坪単価が高くても毎日の満足度は高い。平屋は確かに、屋根と基礎の分だけコストは増える。でもそのぶん階段がなく、構造も安定している。2階を上がらなくていい暮らしは、思っている以上に“静かで、やさしい”。そして何より、将来の維持費が安い。屋根も壁も低い位置にあるから、メンテナンスに足場代がかからない。長く暮らす家ほど、その差は大きい。“高い・安い”の基準って、人によって違う。
0