【Y-Biz】離職防止:熱心な指導が逆効果に?部下の行動変容を促し、組織を強くする対話の3ステップ
はじめにビジネスの現場において「一生懸命に育てた部下ほど、早く会社を辞めてしまう」という管理職の切実な悩みを耳にすることがあります。近年、労働市場の流動化が進み、人材の定着(リテンション)が企業の競争力を左右する現代において、優秀な若手の離職は組織にとって大きな痛手です。指導側である管理職は、決して手を抜いているわけではありません。むしろ「早く一人前になってほしい」と真剣に、情熱を持って向き合っているケースがほとんどです。それにもかかわらず、なぜこのようなミスマッチが起きてしまうのでしょうか。今回は、キャリアコンサルタントの視点から、この問題の本質と、部下の状態に合わせてアプローチを変える「パス・ゴール理論」、そして「個人・組織・会社」が持続的に成長するための本質的なアプローチについて深掘りします。1. 丁寧な「振り返り」で見えてくる離職の背景管理職向け研修などで「現代の価値観に合わせたマネジメント手法」を知識として学ぶことはもちろん有益です。しかし、実際の現場で起きている複雑な人間関係を紐解くためには、まず管理職自身がこれまでの経験を客観的に振り返り、事実を整理することが欠かせません。キャリアコンサルティングの現場では、部下が退職に至った経緯について、時間をかけて面談を重ね、事実を一つずつ並べて俯瞰(ふかん)していただきます。そうすると、多くの管理職が「部下はそれぞれ異なる自己概念(価値観や物事の捉え方)を持っている」という事実に自ら気がつかれます。この内省が進むと、自身が陥っていた「指導の落とし穴(自分のコピーの押し付け、欠点指摘型の指導)」が見えてきます。これらは、現代の
0