自分が何を考えているのかわからない
自分の感情がわからないときふと、自分が何を考えているのかわからなくなることがあります。悲しいのか、怒っているのか、それともただ疲れているだけなのか。自分の感情なのに、どこか遠くにあるような気がする。でもそれは、決して不思議なことではないのかもしれません。人はみんな、これまで生きてきた中で知らないうちに考え方の癖を身につけていきます。楽しいことがあったとき、嬉しいことがあったとき、素直に喜べればいいのに、「いつまで浮かれているの」「調子に乗らないの」そんな言葉を子どものころに言われた経験がある人もいるかもしれません。家庭の雰囲気や、親の価値観の中で、いつの間にか「喜びすぎてはいけない」「落ち込んではいけない」そんなふうに感情そのものを抑える癖が身についてしまうことがあります。泣きたいときでも、「泣いたらいけない」そう思ってぐっと我慢してしまう。悲しみも、怒りも、寂しさも感じないようにする。それは弱いからではなく、生きていくための防衛だったのかもしれません。本来の感情をそのまま感じてしまうと、当時の環境ではあまりにも痛すぎて、現実をやりきれなかったのかもしれない。寂しくても構ってもらえなかったり、悲しくても受け止めてもらえなかったり。だから体は、心は、その痛みを感じないように一生懸命守ってくれていた。感情がわからなくなることも、ある意味では自分を守るための仕組みだったのかもしれません。人の体や心には、防衛本能があります。つらいことから自分を守るために、感じすぎないようにする。思い出さないようにする。それは決しておかしいことではありません。むしろ、これまであなたを守るために体が全力で
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