無事、バスを降り、Googleマップを頼りに予約していた宿、Homestay and Eggcoffee Central Hanoi Old Quarter(1泊2人で3340円)に向かうが、Googleマップを使いこなせない。次男に「見せて!」と言われスマホを渡す。「とりあえず、このまま真っ直ぐ、次を右」となんだか頼りになる次男。Googleマップの使い方を教えてもらいつつ、宿に向かう。ゴミが散乱していたり、道に穴がいていたり、日本ではあまりお目にかかれない光景だが、次男は「海外に来たって感じー」と水たまりを飛び越えながら大喜び。楽しすぎて、荷物を背負っているのにも関わらず、「ちょっと服見ていい?」と言い出す始末。「とりあえずホテルに荷物を置いてから」とスルーするが、このやりとりを何度か繰り返しながら、20時すぎ、宿に到着。男の子が、部屋に案内するので荷物を運んでくれるという。私も次男も自分で運ぶと断ったが、私の荷物は運ぶからと譲らない。仕方ない、ここはチップを渡そう。狭くて急な階段を最上階まで登って部屋に到着。チップを渡そうとすると、いらないという。チップのために運んでくれたのではなく、私を気遣って運んでくれたようだ。30年前、旅をしていた頃は、騙されたり、適当に扱われたりしていたような気がするが、今のところ、そんな気配は感じられない。それどころか大切にされているようにさえ感じる。私は大切にされるに値する人間なのだろうか。
午前中は散歩がてら、ATMに行ったり、荷物を移動したり、大きなネズミが目の前を横切ったり、合間に次男の服とスニーカーに付き合う。お昼は Bun Cha Hang Quat に行く。昨晩、宿でおススメしてもらったローカル食堂なのだが、たどり着いた場所は民家だった。キョロキョロしてると、おじいさんに「ブンチャー、クローズ、トゥモロー」と言われ、出直してきた。一応、看板はは出ているが、店というか、路地。民家と民家の間の路地で肉を焼いている。炭火のいい香り狭い路地の奥に行くと、大きな木がある。大きな木を中心に遠慮するように建物が建てられている。木を切らずに建物を作ったため、建物の間に中庭のような空間ができたのだろうか。天井は木の枝と電線が入り混じっている。屋外なのに屋内のような不思議な空間にプラスチックのテーブルと椅子が置いてある。美味しいライムジュースを飲みながら、20代の頃、「青いパパイヤの香り」という映画を観てベトナムに行ってみたいと思ったことを思い出す。中庭、植物、水。高い壁の向こうは学校なのかもしれない。子供と鳥の声がする。