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図書室と月の光

私には、どうしても向き合いたくない感情がある。それは――劣等感、孤独感、屈辱感、不安感。私は、部活動が嫌で嫌でたまらない。なぜなら、部活動に出ると、その感情のオンパレードが待っているからだ。毎日、私はコートの上で、その感情をひたすらレシーブし続けなければならない。ボールを受け損ね、体育館に鈍い音が響いた。「おい、何回目だよ!」「ほんと足動いてんの?」「やる気あるのか?」先輩の言葉が矢のように突き刺さる。横でキャプテンが完璧にレシーブを決めるのを見て、胸の奥が沈んでいく。――これが、劣等感。練習の合間、同級生たちが輪になって笑っている。一歩踏み出すことができず、私はボールを磨くふりをして立ち尽くした。誰も私に気づかない。――これが、孤独感。「またお前か! 集中しろ!」顧問の怒鳴り声が体育館に響き渡り、全員の視線が一斉に集まる。背後からクスクスと笑い声。――これが、屈辱感。次のサーブ練習の順番が近づいてくる。「また失敗したらどうしよう」頭の中でその言葉がぐるぐる回る。手のひらが汗で滑り、足が床に張りついて動かない。――これが、不安感。ボールを高くトスした。でも軌道がずれて、振り抜いた腕は虚しく空を切った。バシッと決まるはずの音はなく、かわりに――ドサッ。体育館に、ボールが床に落ちる鈍い音が響いた。一瞬の静寂。次の瞬間、背後から押し殺した笑い声が漏れる。頬に熱が駆け上がり、耳まで真っ赤になる。視界がにじみ、床の木目だけが鮮明に見えた。そのとき、すぐ後ろにいた後輩の声が小さく聞こえた。「……先輩のせいで、また練習止まっちゃった」小さなつぶやきだった。誰にも届いていないように思えた。でも
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