信じたいのに怖い、それが愛なのかもしれない
マリーゴールドが咲いている。鮮やかなオレンジや黄色の花が、夏の光の中でいっせいに顔を上げている。あの花を見るたびに、どこかなつかしい気持ちと、少しだけ切ない気持ちが混ざって出てくる。なぜだろう、と思っていたのだけれど、花言葉を知ってから、その理由がわかった気がした。マリーゴールドには「信頼」と「変わらぬ愛」という言葉がある。これはヨーロッパで昔から聖母マリアにたとえられてきた花で、どんな季節にも変わらず咲き続ける姿が、そのまま言葉になったらしい。でも同時に、「嫉妬」と「悲しみ」という言葉も持っている。黄色い花がキリスト教では裏切り者のシンボルカラーと重なるから、だそうだ。同じ花の中に、愛と嫉妬が、信頼と悲しみが同居している。なんだかそれって、人の気持ちそのものだと思う。誰かを心から信じていたのに、ある日ふとした瞬間に嫉妬や不安が膨らんでくる。愛しているからこそ、相手の気持ちが見えなくなるほど怖くなる。そういう経験、あなたにはないだろうか。少し前に、鑑定をご依頼くださった方がいた。40代の女性で、5年間一緒にいたパートナーとの関係に行き詰まっていた。相手は優しくて、特に問題があるわけでもない。それなのに、最近どこかすれ違っている気がする。自分が信じていいのか、この先もふたりでいられるのか、もう自分でも答えが出せない、と話してくれた。霊視で視てみると、相手の方はまだ深く縁がつながっていた。ただ、そのつながりの中に、相手が言葉にできずにいる葛藤があった。傷つけたくないから、あえて距離を取っている部分があったのだと思う。そのことをお伝えすると、彼女は静かに「そうなんですね」とだけ言った
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