スマホと沈黙と焼きそばと
今日の夜、ひとりで梅蘭に焼きそばを食べに行った。あの、パリパリの麺の下に餡がとろりと隠れてるやつ。でも、今日の主役は焼きそばじゃなかった。隣のカップルに、釘付けになってしまったのだ。彼はずっとスマホを見ながら、彼女に話しかけている。内容は、スマホに届いた「女友達からの恋愛相談」。その相談の内容や、自分がどう返事すべきかを、彼女に話している。リアルタイムでやり取りしながら。少しの沈黙のあと、彼女がぽつりとこう言った。「私はヒトのことに興味がない」彼は、「俺はヒトの気持ちを考えちゃうから興味ないとか言えない。でもヒトのことに興味ないって生きやすそう」と返す。彼女はまた少し黙って、「そうでもないで」と言った。…いや、男!ヒトの気持ち考えられてないやん!目の前の彼女の気持ち、全然見えてへんやん!「興味ない」って、その話題やめてって意味やん。難しないやろ。カップルは締めに梅蘭の焼きそばを頼んでた。彼は4分の1だけ食べて、残りは彼女が食べる。先に食べ終わった彼は、無言でスマホ。私の心の中:「まだ、他の女とやり取りしとるんかい!」そして次の瞬間、なんと彼が寝始める。衝撃すぎる展開。彼が起きたのは、他の席の酔っ払いが店員さんに「ニーハオ」って話しかけたのを聞いて笑ったから。笑いの沸点、低すぎるやろ。彼女はまだ焼きそばを食べているのに、彼は卓上の酢を片付け始める。いや男!気持ちだけじゃなく、目の前の彼女が何してるかも分かってないやん。彼女、酢をかけながら焼きそば食べてるやん!彼女が遠くに視線をやる。彼「何見てるん?」彼女「いや、お水欲しいねんけど、店員さん来なくて」彼「あー、ね」→そしてスマホ。
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