遠い世界と近い心の日記
セレブな友人たちとランチに行く日は、朝からちょっとわくわくするんです。「今日はどんな景色を見せてもらえるんだろう」って、遠足の前みたいな気持ち。まず友人A。 彼女は、ほんとに“歩く宝石箱”みたいな人で、 指先を動かすたびにきらきら光が揺れて、見てるだけで気持ちが明るくなる。 ああいう人って、存在そのものが照明みたい。友人Bは、いつもタクシーで来るんだけど、 そのタクシーがまた普通じゃなくてね、 「今日は運転手さんが2人しかいなくてさ〜」なんて言いながら、 ドアを開ける人と荷物を持つ人が別々にいる車から降りてくる。 その光景がちょっと可笑しくて、つい笑ってしまう。人件費…店に着くと、まず入口のドアが重い。高級店のドアって、なぜか異常に重い。「庶民はここから先、覚悟しろよ」という無言の圧を感じる。お店に入ると、友人Aが嬉しそうに言った。 「ここのシェフ、昨日までモルディブで料理してたんだって」 モルディブなんて、私の生活圏ではモヤシくらいしか“モ”がつくものはないんだけど、 彼女の話を聞くと、知らない世界が少し近くなる気がする。席につくと、友人Bがバッグをそっと置く。 そのバッグ、私の家賃半年分くらいするらしい。 「これ、散歩用だから〜」って言う彼女を見て、 世界ってほんとにいろんな形があるんだなぁって思った。最初に出てきた前菜は、透明な小さな球体。 シェフが「初夏の風を閉じ込めました」って説明してくれた。 風は自由でいてほしいな、なんて思いながら、そっとスプーンを入れる。友人Aは「これ、去年サントリーニで食べたのに似てる〜」と言う。 サント?サント
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