セレブな友人たちとランチに行く日は、朝からちょっとわくわくするんです。
「今日はどんな景色を見せてもらえるんだろう」って、遠足の前みたいな気持ち。
まず友人A。
彼女は、ほんとに“歩く宝石箱”みたいな人で、
指先を動かすたびにきらきら光が揺れて、見てるだけで気持ちが明るくなる。
ああいう人って、存在そのものが照明みたい。
友人Bは、いつもタクシーで来るんだけど、
そのタクシーがまた普通じゃなくてね、
「今日は運転手さんが2人しかいなくてさ〜」なんて言いながら、
ドアを開ける人と荷物を持つ人が別々にいる車から降りてくる。
その光景がちょっと可笑しくて、つい笑ってしまう。
人件費…
店に着くと、まず入口のドアが重い。
高級店のドアって、なぜか異常に重い。
「庶民はここから先、覚悟しろよ」という無言の圧を感じる。
お店に入ると、友人Aが嬉しそうに言った。
「ここのシェフ、昨日までモルディブで料理してたんだって」
モルディブなんて、私の生活圏ではモヤシくらいしか“モ”がつくものはないんだけど、
彼女の話を聞くと、知らない世界が少し近くなる気がする。
席につくと、友人Bがバッグをそっと置く。
そのバッグ、私の家賃半年分くらいするらしい。
「これ、散歩用だから〜」って言う彼女を見て、
世界ってほんとにいろんな形があるんだなぁって思った。
最初に出てきた前菜は、透明な小さな球体。
シェフが「初夏の風を閉じ込めました」って説明してくれた。
風は自由でいてほしいな、なんて思いながら、そっとスプーンを入れる。
友人Aは「これ、去年サントリーニで食べたのに似てる〜」と言う。
サント?サントリ?あ、サントリー?酒かな。大手飲料メーカーさんかな。
メインのお肉は、ナイフを入れた瞬間にすっと切れた。
まるでお肉のほうが「大丈夫ですよ」って優しくしてくれてるみたいで、ちょっと笑ってしまった。
そして、私の“占い師としてのちょっとした日常”の番が来る。
「こないだね、スーパーでキャベツ買おうとして、
ついクセで“直感”で選んじゃったんよ」
友人Aは目を丸くして、
「キャベツに直感使うの?」
友人Bは笑いながら、
「それ、もうキャベツ占いじゃん」
って言う。
「なんか“今日は軽いほうがいい気がする…”って思って、
軽いキャベツを選んだのね。
家で切ったら、案の定スカスカでさ。
“あ、今日の運勢そのままやな…”って思ったの」
友人Aは肩を揺らして笑って、
友人Bは涙を拭きながら「占い師がキャベツに負ける日あるんや」って。
私は占い師だけど、キャベツの未来は読めない。
ただ、自分のこういう“ちょっとズレた直感”だけはよく当たるんよね。
昨日も今日も、だいたいそんな感じ。
デザートが来たとき、友人Aが言う。
「また来ようね。次はヘリでしか行けないレストランがあるよ」
ヘリ。
レストランにヘリ。
その言葉がふわっと空に浮かんでいくみたいで、私はそっと笑った。
でもね、ふと思うんよ。
この人たちといると、占いのカードよりも、
“人のあたたかさ”を感じる力が育つ気がする。
セレブの世界は華やかで、私は地味だけど、
同じタイミングで笑えるなら、それで十分。
帰り道、やっぱり食べ足りなくて私はコンビニでプリンを買った。
風だったしね。ゼロカロリーだしね。
プリンは328円。いやたっか。
さっきの“初夏の風”とはまったく違う味だけど、
そのやさしい甘さが、今日の締めくくりにちょうどよかった。
たぶん私は、
“庶民のまま、セレブ界にちょっとだけ遠足に行ける人”でいたいかな。
てか私のブログやたら風吹いてるね。最後まで読んでくれてありがと。
ただの日記でしたっ!