お釈迦様の言葉「人生は苦に満ちている」──その意味を、やさしく照らしてみる。
お疲れ様です。占い師・心理士の咲良です。今日のテーマは、仏教の教えの中でも有名で、少し重たく感じるかもしれない言葉についてです。「人生は苦に満ちている」これは、お釈迦様が悟りを開いたあとに説かれた教えの中でも、とても大切な言葉。正直なところ、私は昔この言葉を聞いたとき、「えっ、人生ってそんなに辛いものなの?」と、どこか絶望的な気持ちになったことがあります。でも、心理学を学び、スピリチュアルな世界に触れ、そして実際にいろいろな経験を経てきた今は、この言葉が私たちをそっと抱きしめてくれるような、優しいメッセージであることに気づくようになりました。今日は、そんな「人生は苦に満ちている」という言葉の本当の意味を、私なりに噛み砕いて、皆さんにお伝えしてみたいと思います。「苦」とは、悪いことではない私たちは「苦しみ」や「辛さ」と聞くと、できるだけ避けたいもの、乗り越えなければならないもの、と考えてしまいますよね。でも、お釈迦様の教えの中で言う「苦」とは、「悪いもの」ではないんです。仏教で語られる「苦」とは、人生の中で自然に起きてくる避けがたい現象のこと。たとえば、誰しもが経験する「老い」や「病」、そして「死」。「大切な人との別れ」や「思うようにいかない日々」。こうした出来事が、私たちの人生にはあたりまえに存在しています。お釈迦様は、そういった人間として避けられない8つの苦しみを「八苦(はっく)」として説かれました。八苦とは何か?八苦とは、次の8つの苦しみを指します。その中でも、最初の4つは「四苦(しく)」と呼ばれ、人生の基本的な痛みとして捉えられています。生苦(しょうく) この世に生まれて
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