「戦争の本質と国際連盟」青山学院大学文化政策学部2024年
(1)問題以下の文章を読み,設問に答えなさい。
① 自然は人間に製作的知性を授けた。多くの動物種のためにそうしたように人間に機具を与える代わりに,人間が自分で機具を組み立てることのほうをところで,人間は少なくとも機具を利用する間は必然的にその所有権を持つ。だが機具は人間から切り離されるものである以上,人間から奪われうる。すっかり出来上がった機具を奪うことは,それらを作ることよりも簡単である。何よりも,機具は物質に対して働きかけねばならず,例えば狩猟や漁労の武器として役立たねばならない。彼の属する集団がある森,湖,川に目をつけて狙うとして他の集団でも,他所を探すよりもこの場所に移住するほうが好都合と判断することがありえよう。他の集団でも,他所で争わねばならなくなる。われわれは狩猟場たる森と漁場たる湖について耕作すべき土地,略奪すべき婦女,連行すべき奴隷に関しても同じことがまた同様に,行ったことを正当化する理由も多岐にわたるだろうが何であれ,また,奪う動機が何であれ,それは重要ではない。戦争の起源は, 個人的なものであれ集団的なものであれ所有権であり,人類はその構造により所有権を持たざるをえないよう予め定められているので,戦争は自然的である。戦争本能は非常に強いので,自然を再び見つけるために文明の層をがりがりと引っ掻くと最初に現れてくるのが戦争本能だ。幼い男の子たちがどれほど取っ組み合いが好きかはよく知られている。彼らは殴られもしようが,自ら殴りつけることで知ら満足もしている。子供の遊びは一人前になった人間に課せられる労役を考慮して自然が子供を招待する予行練習であると言われている
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