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コラム83 合剤が好き。

 さて、皆様。久しぶりに私の分野である循環器の事柄について書こうと思います。先日、外来診療を行なっていた際、とある患者さんに内服の量を減らすことを提案したところ、大変喜ばれ感謝されました。内服の量を減らすのは大抵の場合、病状がだいぶ安定してきて、必須な薬剤が減る場合です。しかし、今回の場合はそうではありませんでした。  今回は抗血小板薬(血液サラサラ系)のアスピリンとプロトンポンプ阻害薬などの胃薬の合剤を提案したのでした。抗血小板薬はかなりの頻度で消化管に出血や潰瘍が生ずるため、大抵胃薬を合わせて処方します。それを別々に処方すると2錠ですが、合剤が存在して1錠で2錠分の効果効能が得られます。値段もわずかに安価なことが多いのですが、何より大事なのは患者さんの内服の負担が半分になることです。2錠が1錠になるくらい大したことはないと思われるかも知れませんが、循環器疾患を有する患者さんは欠かせない内服薬の種類がとても多く、毎日10錠とか飲まなければならないことがしばしばです。よく患者さんから薬でお腹がいっぱいになっちゃう、とか、管理が大変すぎて飲み忘れてしまうなどと、日常生活の不満を訴えられることも多いです。  例えば、心筋梗塞を起こして心不全を合併してしまった糖尿病患者さんの場合は、抗血小板薬1−2剤、ACE阻害薬またはARB(最近はアンジオテンシン受容体ネプリライシン阻害薬:通称ARNI)、ベータブロッカー、スタチン、アルドステロン受容体拮抗薬、利尿薬、胃薬、SGLT阻害薬は必須になります。これだけでも8−10種類です。糖尿病が悪ければこれに加えて、DPP4阻害薬、メトホルミン系、
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