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【教養としての読書】源氏物語⑤ 若紫(わかむらさき)

こんにちは、ココナラドクターです。今日はゴールデンウイーク最終日ですね。みなさんは何か善いことをしましたか?私は犬の保護活動に熱心な団体に寄付をしました。犬が人間のエゴで繁殖させられたり、捨てられたり、そんなニュースを聞くと胸が痛みます。さて、源氏物語の有名な帖(じょう)の1つ、若紫をご紹介。源氏が18歳の春、マラリヤにかかり、北山で療養をしていました。たまたま通りかかった家で、父の後妻である藤壺によく似た美少女を見かけます。のちの紫の上(むらさきのうえ)になる、若紫です。藤壺の兄兵部卿宮(ひょうぶきょうのみや)の娘で、母が早くに亡くなった後、祖母の尼君に育てられていました。かわいい少女にメロメロな源氏。尼君に、少女の後見になることを申し出ますが、少女はまだ10歳。結婚はまだ早いと、尼君は断ります。その秋、尼君と少女は、尼君が病気になったため都に戻ります。尼君はそのまま亡くなってしまい、少女の父である兵部卿宮が娘を引き取りに来る間に、源氏は自分の屋敷に引き取ってしまいます。ほぼ誘拐。かわいい少女を自分好みに育てようとほくそ笑む源氏でした。葵の上(あおいのうえ)という正妻がいるのに、やりたい放題です。
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【教養としての読書】源氏物語④ 夕顔(ゆうがお)

こんにちは、ココナラドクターです。GW中、ブログの閲覧数が少ないので、読者のみなさんはお出かけしているのでしょうか。レクサスが納車されて、お花を頂きました。納車式は何度経験しても、楽しいですね。今日は源氏物語より、「夕顔」をご紹介。性格は、驚くほど従順でおっとり、若々しくありながら、男女の仲を知らないわけではないと書かれています。源氏と知り合うのは、夕顔が19歳、源氏が17歳の夏です。源氏は、父の後妻である藤壺の女御が好きだったからか、若い頃は年上の女性とたくさん浮名を流します。源氏が病に伏せる乳母を訪ねたとき、隣の家できれいな女性のシルエットをみてしまい、興味を持ったのが初めです。隣の家の軒先には、白い夕顔の花が咲いていて、従者に夕顔の花を折らせた源氏。隣の家に使える女性が、歌を書いた扇に花を載せて、源氏に進呈。「もしかして あの人かしら 白露の光を添えた 夕顔の花」ここから手紙のやり取りが始まって、源氏は足しげく通うようになります。ある秋の日、2人だけの時間を過ごそうと、夕顔を家から連れ出し、車をある廃屋で止めた。夜半すぎ、2人はまどろんでいたが、急に源氏の君が目を覚ます。夕顔の息が止まっていて、おそるおそるあかりを夕顔の顔に近づけると、別の女性の顔が写る。源氏が以前情を交わしていた六条御息所(ろくじょうのみやすんどころ)の生霊が、夕顔を殺したのであった。六条御息所はそのとき24歳。源氏の父親の桐壺帝の前の帝の妃であったひと。源氏は手当たり次第に女性に手を出していて、恨まれてしまったのです。
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【教養としての読書】源氏物語③ 空蝉(うつせみ)

こんにちはみなさま、GWはいかがお過ごしでしょうか?我が家には昨日友達が来てパーティー、今日は同僚たちとテニスです。仕事とプライベートのオンオフは大事ですからね。さて、今回は「空蝉(うつせみ)」をご紹介。源氏が17歳の時に、知り合った女性です。前回ご紹介した雨夜の品定めの翌日、源氏は久しぶりに左大臣邸へ帰るが、方向が悪いため、途中で紀伊守(きいのかみ)宅へ泊ることにした。紀伊守は、高齢の伊予介(いよすけ)の長男で、空蝉は伊予介の後妻。空蝉には小君(こぎみ)という弟がいて、源氏は小君に空蝉に会わせてもらう。空蝉が一緒に寝ているお付きの者がお風呂に入っている隙を狙ったよう。空蝉は人妻であるため、抵抗するものの、源氏は関係を持ってしまう。それ以降、空蝉はかたくなに源氏を拒むようになる。ある日、また小君の手引きで、こっそり空蝉の寝所に入った。しかしいつもと比べて、ぽっちゃりとしている様子。なんと空蝉は、源氏の来訪に気づいた途端、小袿(こうちぎ)1枚を残して、慌ててその場を去り、残されたのは軒端荻(のきばのおぎ)であった。軒端荻は、伊予介と先妻の娘にあたる。驚く源氏、しかしまるで最初から軒端荻が目当てだったかのように振る舞い、一夜を共にする。悔しい源氏は、空蝉の小袿を持って帰る。
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陰陽師ゼロ

2024年 4月25日 木曜日 去年の NHK大河ドラマは 『どうする家康』で 姫様方の 艶やかな着物姿に見惚れて 今年の NHK大河ドラマでは 『光る君へ』の平安時代に 優雅な十二単を愛でる なんか幸せな気分・・。 そんな影響を受けてか? (私は すぐ影響を受けちゃう) 北野天満宮で 数枚の着物を購入して ウクレレ奏者で シンガーソングライターの cotoriちゃんの LIVEへ 伺いましたね。 私も十二単を重ねて ランウェイを歩きたい・・。 みんなに見られたい・・。 あの長い髪 私は黒髪では無いけれど 踝(くるぶし)までも あろうかと 余りに長過ぎる髪に 心の底から憧れてしまう・・。 紫式部や 清少納言の生きた時代より ちょい遡る頃に 既に世間に名の知れた陰陽師 『安倍晴明』なる人物。実は謎も多いとか。 その安倍晴明の学生時代 まだ 陰陽師としての地位を 獲得する以前の物語 映画『陰陽師ゼロ』を 昨日 鑑賞して来ました。 帝が「村上天皇」の時代。 父が「醍醐天皇」 『光る君へ』の三十年くらい前? 時代設定 理解されましたか? 「呪い」の力で 自分とは意見の合わぬ者を 抹殺していた時代です。 実際に そんな事で 全ての辻褄を合わせていたなんて 現代科学で紐解くも 事実を解せぬ 不思議な時代ですよね。 作品の内容としては 早い話 権力闘争で 実力ある若手を 如何に早い段階で その芽を摘んでしまえるか? 如何に権力を独占して 帝の傍に遣えるか? その目的達成の為に 禁じてとされる「呪術」を 悪用する という感じです。 それが結局 若き安倍晴明には通用せず 返り討ちに遭ってしまう
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「そうと気づく力」 ~ききょうの言に思う~

今年の大河ドラマ(光る君へ)面白いですね。2年前放送された鎌倉殿の13人以来、はまって観ています。貴族社会(の上層・下層)と平民の暮らしやキャリアのコントラストがよく描かれていて、格差社会の到来と言われている現代にも思いをやる場面が少なくありません。 さて、すでに紫式部(まひろ)と清少納言(ききょう)が交流する場面が何度か描かれていますが、前回、まひろの屋敷にききょうが訪れて言葉を交わす様子は実に圧巻でした。すべては書きませんが、私が特に感じ入ったのは、ききょうが和歌の会に集まった姫君たちについて「志を持たず、己を磨かず、退屈な暮らしもそうと気づく力もないような姫たち。・・・まひろ様だって、そうお思いでしょ。」と話したところです。まひろは「そこまでおっしゃらなくても・・・」とためらいつつも、「まあ、少しは。」と応じています。 *なかなか手厳しくも聞こえる、ききょうの言葉にはじわっと来るものがありました。「そうと気づく力」を自分は持っているかな、と思います。知らず知らずのうちにコンフォートゾーンから自分の身を押し出すこともなく、惰性で生きてしまっているようなことはないかな、と、気づく力を使おうとしているかな、と。「志を持って、己を磨く」ということは、自ら選んだことであれば楽しくもあり、しかし時には痛みもともなうこともあるでしょう。なぜなら、志のために自己を今の状態から変えることは、過去の学習を捨てたり、新たな姿を模索しようとしてもがいたり、ちょっとしんどいこともやらなければならなくなるからです。自分で自分を追い込むことを覚悟するということも…。Think yourself.自分を
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【教養としての読書】源氏物語② 雨夜の品定め(あまよのしなさだめ)

こんにちは、ココナラドクターです。今日は、源氏物語より、「雨夜の品定め」をご紹介。当時モテた男性4人が、雨の日に「イイ女とは?」を話し合う、そんな会です。ある雨の日、帝の凶日に源氏が部屋に籠っていると、友人たちが集まる。頭の中将(とうのちゅうじょう)、左馬頭(ひだりうまのかみ)、藤式部丞(とうしきぶのじょう)と会話が弾む。頭の中将:身分が高い箱入り娘の場合、乳母や女房が欠点をひた隠しにして、付き合ったらがっかりということがあるし、面白みに欠けることがある。その点、中流の女は、自分の好みや考えを持っていて、実におもしろい。そういえば、子供まで設けた女性が、親友と浮気をしていたことがあったと思い出す。左馬頭:荒れ果てたぼろ家に、人知れず暮らしている愛らしい娘というのが最高。他に父親は太っていて、兄弟は意地悪そうな顔つきなのに、本人はプライドが高くて、芸事も1通りできるというのは心惹かれるものがある。愛情深かったが、一方で嫉妬深い女に指に嚙みつかれたことがある、と話す。藤式部丞:博士の娘と付き合ったことがあり、娘も教養豊かであった。仕事の相談にも乗ってくれるし、寝物語でも専門的な話をしてくれた。漢文の詩の書き方も教えてくれたが、久しぶりに会いに行ったら、ニンニク臭くて、イヤになってしまった!他愛もない、友人同士の話は、第2帖の「帚木(ははきぎ)」より。
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【教養としての読書】源氏物語① 源氏の母の死

こんにちは今日も源氏物語の世界へようこそこれからは源氏物語のエピソードを紹介していきます源氏の母親が「桐壺の更衣(きりつぼのこうい)」であることは以前お伝えした通り。桐壺の更衣は23歳という若さで亡くなる。このとき源氏は3歳。数年前から宮中でのいじめによる精神的ストレスも重なり、病気がちで里下がりも多い様子であった。桐壺の更衣は、按察大納言(あぜちだいなごん)の娘であったが、父親が亡くなり、後ろ盾がなかったため、低い身分である更衣として、桐壺帝のお局にあがった。*ちなみに、天皇の后は、皇后・中宮・女御(にょうご)・更衣の順に身分が高い。身分の低い桐壺の更衣が、帝の寵愛を受けることに嫉妬した、他の女御や更衣は、廊下に汚物を撒き散らかして通れないようにしたり、扉を両方から閉ざして、会いに行けないようにしたり、桐壺の更衣へのいじめは悲惨であった。桐壺の更衣の葬儀は、愛宕(おたぎ・京都市東山区鳥辺野)で行われ、源氏の君は母親の実家に引き取られた。どの時代も、いじめは壮絶ですね!
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【教養としての読書】源氏物語⑦ 登場人物の紹介

こんにちはみなさんは、縁担ぎは何かしていますか?私は、マリア・セレンさんが「Brindisi」を歌われるときにされる、マリアさんのカップと客のこぶしを合わせてする乾杯遊びを、縁担ぎの1つにしています。乾杯ができたお客さんは、幸せになれるらしいです。心理的安全性が確保されないと、家事や仕事何にせよ良いパフォーマンスはできませんから、科学的根拠はさておき、みなさんも何か1つ縁担ぎすることをお勧めします。マリア・セレンさんは、テノールとソプラノ両方が出せる類まれな歌手です。ご存じない方は、「Japan's Got Talent」で検索!!今日は源氏物語 マイナーキャラだけど、知っていると得するかも?な3人をご紹介。①源典侍(げんのないしのすけ)美人で才能あふれるが、好色家の女性。源氏が大のお気に入り。初めて源氏と出会ったとき、源氏は19歳、源典侍は57歳。②朝顔の斎院(あさがおのさいいん)桃園式部卿(ももぞのしきぶきょう)の娘。源氏のいとこにあたる。若い頃から何度も源氏にアタックされるが、拒み続けた。③弘徽殿の大后(こきでんのたいごう)源氏の父親の妃の1人。源氏の兄である朱雀院の母。源氏の母である桐壺の更衣をいビり倒して殺してしまった。源氏の政敵・右大臣の娘。
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【教養としての読書】源氏物語⑥ 登場人物の紹介

こんにちは、ココナラドクターです。先日宇治平等院鳳凰堂に行ってきましたが、とてもよかったですよ。鳳凰堂では、臨終の際に、阿弥陀如来が迎えに来る絵が扉や絵に描かれていて、見事でした。こんな仕事をやっていると死は身近なものなので、感慨深いものがありますね。まだまだ続く、源氏物語の女性陣のご紹介。有名なのは1)義理の母、藤壺の女御(ふじつぼのにょうご)2)正妻格の紫の上(むらさきのうえ)3)正妻の葵の上(あおいのうえ)ですが、さらに魅力が異なる女性たちを学んでいきましょう。①末摘花(すえつむはな) 源氏が18歳のときに、結ばれた女性。 「座高が高く、背が曲がっていて、鼻はゾウのように長く、先は赤い」こと から、鼻が赤いことにちなんで、末摘花と呼ばれた。 黒ヒョウのコートを着たりと、ファッションセンスも欠けていたよう。 健気な一面を、源氏は気に入ったという。②玉鬘(たまかずら) 夕顔と頭の中将(とうのちゅうじょう)の娘。源氏が養女として引き取る。 美人であり、源氏が手を出したくなっていたところ、髭黒の大将(ひげくろ のたいしょう)と結婚することとなった。髭黒の大将には長く連れ添った妻 がおり、この結婚が決まったとき、怒って香炉の灰を投げつけたという。③秋好中宮(あきこのむちゅうぐう) 六条御息所(ろくじょうみやすどころ)の娘で、冷泉帝(れいぜいてい)の 中宮になるまでは、梅壺の女御(うめつぼのにょうご)と呼ばれた。 秋が好き。④女三の宮(おんなさんのみや) 源氏の兄である朱雀院(すざくいん)の第3皇女。 葵の上(あおいのうえ)亡き後、ずっと空席であった正妻になる。 このとき女三の宮は1
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【教養としての読書】源氏物語⑤ 登場人物の紹介

こんにちは、ココナラドクターです。薬師寺は天武天皇が皇后鵜野讃良皇女(うののさららのひめみこ・後の持統天皇)の病気平癒を祈って発願・持統天皇の代で完成しました。写真の金堂(こんどう)には、薬師如来と左右に立つ日光菩薩、月光菩薩が安置されており、薬師如来はいわば医師、日光菩薩は日勤の看護師、月光菩薩は夜勤の看護師と解釈することができます。①夕顔(ゆうがお) 父親の死後、落ちぶれてしまい、頭の中将(とうのちゅうじょう)の愛人と なる。病気の乳母を見舞った際に、隣家に咲く夕顔の花を気にいった源氏は その夕顔の主人と手紙のやり取りをするようになり、才知に惹かれるように なる。デート中、六条御息所の生霊に襲われ、亡くなる。 帚木 (ははきぎ)の巻では、源氏や頭中将 (とうのちゅうじょう)等が 好きな女性のタイプを語るシーンがあり、雨夜の品定めとして知られる。 その中で、夕顔は「引っ込み思案のいい女」として源氏が懐かしんだ。②紫の上(むらさきのうえ) 源氏の父親の後妻であった、藤壺の女御(ふじつぼのにょうご)の姪にあた る。子供のとき源氏に引き取られ、彼好みに育てられた正妻格の女性。 源氏がロリコンと呼ばれる、最大の所以である。 晩年は、愛人を作る源氏に悩み、出家を申し出るが、許されず亡くなる。③花散里(はなちるさと) 源氏にとって古妻の1人。家庭的で素朴。 正妻の葵の上が亡くなったのち、源氏に依頼され、息子の夕霧(ゆうぎり) を育てた。④朧月夜(おぼろづきよ) 源氏の政敵である、右大臣家の姫。源氏の兄の朱雀帝(すざくてい)の妃で あったが、源氏に言い寄られてしまう。 これがきっかけで、源
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【教養としての読書】源氏物語④ 登場人物の紹介

初代天皇である神武天皇(じんむてんのう)が、橿原宮(かきはらのみや)で即位したことを祀り、橿原神宮は「はじまりの地」として、知られています。こんにちは、ココナラドクターです。今年から何かを始めるみなさんも、そうでないみなさんにも、幸運がありますように!さて、今回は源氏を取り巻く女性陣のご紹介です。女性の数が多いですが、一緒に1人ずつ学んでいきましょうね!!①藤壺の女御(ふじつぼのにょうご) 源氏の父親である、桐壺帝(きりつぼてい)の後妻。 桐壺帝の先帝の第4皇女。 源氏の母親である、桐壺の更衣とそっくりの容貌を持ち、源氏からの求愛を 拒み切れずに、不義の子、のちの冷泉帝(れいぜいてい)を産む。 とても美しく、「かがやく日の宮」と呼ばれた。②正妻、葵の上(あおいのうえ) 左大臣の娘。もともと源氏の兄の朱雀帝(すざくてい)に嫁ぐ予定であった が、左大臣が源氏の将来性を見込んだため、16歳で源氏に嫁ぐ。 教養豊かな美人であったが、プライドが邪魔してか、源氏とは仮面夫婦であ った。夕霧(ゆうぎり)を生んだのちに没する。③女の嫉妬は恐ろしい、六条御息所(ろくじょうのみやすどころ) 源氏の父親である桐壺帝の弟の妃であった。 20歳で未亡人となり、一人娘を育てる。 源氏に言い寄られ、関係を結ぶも、嫉妬心が強く、生き霊となって葵の上や 愛人などを、次々に殺してしまう。④一夜を共に過ごした、空蝉(うつせみ) 年取った受領(ずりょう)である伊予介(いよすけ)の後妻。 受領とは地方官のことで、貴族ではあるが、身分は低い。 源氏に押し切られて一夜を共にするが、夫の死後に尼となる。 知的であるところに源
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【教養としての読書】源氏物語③ 登場人物の紹介

小学生のときから、源氏物語が好きでよく読んでいました。(漫画は禁止されていましたが、ブラックジャックだけOKでした。)今は主に産業医・内科医をしています。光源氏を取り巻く男性たち、その2です。①光源氏の息子、夕霧(ゆうぎり) 光源氏と正妻、葵の上(あおいのうえ)の息子。葵の上が早く亡くなったため、祖母・大宮に育てられる。光源氏の意向で、低い官位である六位を賜ることになり、彼が自らの努力で出世するための基盤となった。実直な性格。大宮邸で一緒に育った、雲居の雁(くもいのかり)と結婚する。雲居の雁は、頭の中将(とうのちゅうじょう)の娘である。②光源氏の従者、惟光(これみつ) 源氏の乳母の息子。光源氏の腹心の従者。 主人の逢引きを計画したり、まめな性格。 娘の藤典侍(とうのないしのすけ)は夕霧に見初められ、側室となった。③空蝉(うつせみ)の弟、小君(こぎみ) 源氏に命じられて、姉である空蝉との仲を取り持つ。 空蝉は年寄りの伊予介(いよすけ)の妻であったが、一夜を共にしてしまう。④左大臣(さだいじん) 源氏の正妻となった、葵の上(あおいのうえ)の父親。 同時に源氏の幼馴染の頭の中将(とうのちゅうじょう)の父親である。⑤悲劇の一途男、柏木(かしわぎ) 源氏の兄である朱雀帝(すざくてい)の三女、女の三宮(おんなさんのみ や)は、源氏の妻であったが、好きになってしまい、不義の息子薫(かお  る)を設けてしまう。女三宮はその後出家。
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【教養としての読書】源氏物語② 登場人物の紹介

こんにちは、医者やっています(雑)先回は源氏の両親をご紹介。今回は源氏を取り巻く男性陣をご紹介。古典はとっつきにくい印象がありますが、主な登場人物をおさえてしまえば、読みやすいです。①光源氏(主人公)父親である桐壺帝(きりつぼてい)は、第二皇子を皇族ではなく臣下とし、「源氏」と名乗らせた。ルックスが良く、何をやらせても超一流の源氏は、「光る君」と呼ばれるようになる。中年以降は複数の女性との愛に悩み、寂しい晩年を送る。②兄の朱雀帝(すざくてい)桐壺帝の第一皇子。母親は弘徽殿の女御(こきでんのにょうご)。柔和な性格として愛されたが、光源氏に容姿も教養すべてが劣ってしまう。朧月夜(おぼろづきよ)を妃に迎える予定であったが、光源氏に寝取られてしまう。24歳で即位。40代で出家を急ぎ、愛娘の三女、女三宮(おんなさんのみや)を源氏の嫁とする。③実は源氏の息子、冷泉帝(れいぜいてい)桐壺帝(きりつぼてい)の第十皇子。桐壺帝の後妻である、藤壺の女御(ふじつぼのにょうご)と源氏の間にできた、不義の子である。朱雀帝の後を継ぎ、11歳で即位。朱雀帝の第一皇子である、今上帝(きんじょうてい)に譲位するまで18年、世を治めた。譲位後は冷泉院に住んだことから「冷泉帝」と呼ばれる。まじめな性格であり、成長してから本当の父が源氏と知り、強く苦悩する。④親友、頭の中将(とうのちゅうじょう)源氏の幼馴染であり、ライバルかつ悪友として、成長していく。左大臣の息子。源氏の正妻となった、葵の上(あおいのうえ)の兄。大人になってからは政敵としてしのぎを削る。容姿に官職、色恋沙汰も一流だが、源氏にいつも一歩先をリードされて
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【教養としての読書】源氏物語① 登場人物の紹介

教科書や大学入試にも登場する古典として有名な源氏物語。それまで物語は、「宇津保物語」「竹取物語」「住吉物語」くらいしかなく、過去に類を見ないエンターテインメント性に富んだ本ということができます。今回は源氏の両親をご紹介。①源氏の父親「桐壺帝(きりつぼてい)」 妻である桐壺の更衣(きりつぼのこうい)を溺愛する。 2人の間に生まれたのが第2皇子光源氏である。 桐壺の更衣を愛するがあまり、顰蹙を買ってしまい、光源氏を皇族ではな  く、臣下とし、「源氏」と名乗らせた。 桐壺の更衣の死後、彼女とそっくりの女性「藤壺の女御(ふじつぼのにょう ご)を迎え、第十皇子(のちの冷泉帝 れいぜいてい)が生まれる。 冷泉帝は、実は藤壺と源氏の間の子である。②源氏の母親「桐壺の更衣」 父が早世したため、後見人がおらず、桐壺帝に入内。 美人であったため、桐壺帝に愛されたが、他の女性に疎まれ、心労がたた  り、若くして逝く。
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対面

2024年 2月12日 月曜日 NHK大河ドラマ 『光る君へ』 身分違いの恋心を封印する為 不本意ながらも 母を没した敵の処で働く父の為に 父の力に成る為に 父の下で 間者(スパイ)として動く決意をし 自らの心と闘う道を選びます。 平安時代の貴族連は 歌を詠み その心の内(腹の中)を 読み合います。 「帝を支えます。」 などと言いつつ その実、 各々の利益 各々の利権 各々の地位を守る為に 本来 使ってはならぬ 陰陽師の秘儀を 密かに使います。 宮中に使えようとも そんな権力争いは 女子には無縁な事。 そんな中で まひろ(後の紫式部)と ききょう(後の清少納言)が 出逢う事に繋がります。 二人の出逢いは あくまでも 男達の権力争いの中での 偶然のような 必然のような 運命の「いたずら」として 描かれていました。 「まひろ」は 心の中で情熱を燃やす 「ききょう」は 他人を押し退けてでも 意見を述べるような? ちょこっと対照的なイメージに 組み立てようとしている 制作者の意図が感じられました。 まひろ役 吉高由里子さん 元々 不思議チャンっぽい方 ききょう役 ファーストサマー ウイカさん 元アイドル BiSメンバー 旧芸名「初夏」 大阪府出身 確かに 比較すれば 何処か対照的な気がしますね。 ストーリー上 権力争いがメインでしょうけれど そういう争いの中で 多分 道具として使われるだろう 女子の生き様を どんな感じで表現されるのか? まひろ ききょう の競い合う姿 十二単の煌びやかさと合わせて 暫くの間 楽しもうかな? と思っています。
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