自分は能力をどう使っているか? ~本物の真っ暗闇の中で気づいたこと~
先日、視覚が全くきかない暗闇で白杖を手に行動するという体験をしました。ダイアローグ・イン・ザ・ダークという体験施設で、視覚障がい者の方のアテンドにより、安全がしっかり確保されています。期待と不安が入り混じる中、数名の体験者とともに、本当に何も見えない中を一歩一歩慎重に歩き始めます。白杖や周りの音を頼りに歩いたり、グループワークをしたり、アテンドのニノさん(日本語が超絶堪能なネパール人の方でした)の家にお邪魔したり、お茶屋さんでお茶を飲んだり、色々な体験をしました。全部真っ暗闇の中で、目は開いていても全く見えない状態です。今までにない感覚です。
最初は戸惑いしかなかったのですが、次第に白杖の扱いに慣れ、様々に聞こえてくる音の方向やうごめく場の空気のようなものを感じながら動けるようになってきて、不安はなくなってきました。その時に強烈に感じたのは、「誰かがいてくれるから自分がどこにいるかが分かる」ということでした。 「誰かがいてくれるから」
言葉で書くとそうなのですが、目が見えない中でのこのような感じは初めての経験で、ある意味衝撃でした。誰かがいてくれないと自分が今どうなってるのか分からないのです。だから、体験者同士で声をかけあったり、自分の状態を知らせたり、誰かのからだに触れたりして、確かめます。それはとても思いやりと関心、そして受容に満ちた世界でした。
このことを考えると、目が見えている時の自分の行動とは全く違うことに気付きます。道を歩いていても声はかけ合いませんし、自分の状態を知らせませんし、ましてや他人のからだに触れたりしません。むしろ、自分は視覚を駆使して他者との境界線を強
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