積水ハウスの「土台レス工法」は本当に進化なのか?一級建築士が教える最新技術の裏側
はじめに:当たり前だった「土台」が消えた?積水ハウスが採用している「基礎ダイレクトジョイント工法(土台レス工法)」。 「土台がないからシロアリに強い!」「最新の進化だ!」とポジティブに捉えている方も多いかもしれません。しかし、一級建築士の視点から冷静に分析すると、これは手放しに「革新的な進化」とは言い切れない側面があります。むしろ、日本の家づくりが大切にしてきた「知恵」を削ぎ落とした、メーカー側の割り切りが見えてくるのです。かつての「土台」や「仕口・ほぞ」が果たしていた重要な役割昔ながらの日本の家には、必ず「土台」があり、柱と土台をつなぐ「仕口(しぐち)」や「ほぞ」という複雑な加工が施されていました。これらは単に木を繋いでいただけではありません。● 地震の衝撃を逃がす「遊び」 ガチガチに固めるのではなく、木材同士がわずかに食い込むことで、地震の激しいエネルギーを吸収する「クッション」の役割を果たしていました。● 現場での「微調整」という知恵 コンクリートの基礎には、どうしても数ミリの誤差(不陸)が出ます。かつての職人は、土台を削ったりパッキンを挟んだりして、その誤差をミリ単位で解消し、家を真っ直ぐに保つ調整を行っていました。土台レス工法のメリットとデメリット新しい工法を、ユーザー目線でシビアに比較してみましょう。【これまでの「土台あり」工法】メリット : 構造に「粘り」があり、現場での微調整が利く。デメリット: 湿気による腐朽やシロアリのリスクをゼロにはできない。【最新の「土台レス」工法】メリット : 工期が短く、シロアリの餌となる木部が地面に近い場所にない。デメリット: 基礎
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