深刻化する「職場いじめ」
最近、「アート引越センター」での集団イジメが報道され、話題になっています。これは、運搬トラックの中で全裸の男性社員を荷物を固定する用のゴムで縛りつけ、引っ張ったゴムを同僚が男性めがけて弾く様子を笑いながら撮影するといった本当に悪質なものでした。しかも、こういったことは過去にもあったとのことです。たとえば、「昨年11月、『アート引越センター』のアルバイトと社員の計4人が強制わいせつ致傷の疑いで逮捕されました。同僚のたまり場となっていたアルバイトが住むマンションの一室で、複数人で1人の男性社員をパンツ一枚にさせ、女性社員が来たところでパンツも破って脱がせ、頭部や腹部に暴行を加えたのです。容疑者らはその一部始終を携帯で撮影していました」といったことが報告されています。ところで、こうした「職場いじめ」はそれほど珍しいことではありません。厚生労働省の統計によると、職場でいじめに遭っているという相談は、ここ10年で2倍に増加しています。では、職場いじめは、なぜこのように増加・深刻化しているのでしょうか。「職場いじめは昔からあった」という意見もあるでしょう。上司による行き過ぎた「指導」、ベテラン従業員による新人いじり、社内の「派閥争い」、出世する同僚に対する嫉妬、他人への配慮に欠けた「問題社員」の行為などを挙げる声もあるでしょう。こうした労働相談は、今もなくなったわけではありません。しかし、近年見られる職場いじめには、これまでとは異なる傾向があります。ここでは、最近の職場いじめに共通する特徴や背景を指摘していきたいと思います。まず、第一の特徴は、「過酷な労働環境」です。それを示唆するのが、2
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