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教養としてのヘレニズム思想②:ストア派とエピクロス派

ストア派:ゼノン→キケロ、セネカ、エピクテトス、マルクス・アウレリウス・アントニヌス。禁欲主義。宇宙の理法(ロゴス)が万物全てを貫き、自然は人間にも理性として宿っているとします。宇宙は万物の根源が自らの理法に従って自己展開したものであるから、宇宙の一部である人間も、理性に従うことで理法と一致した生き方をすべきであると主張しました。ゼノンがアテネのストア・ポイキレ(彩画柱廊)に学校を開いたことに由来し、「ストイック」(stoic、禁欲的)の語源。 アパテイア(不動心):欲望や快楽などの情念(パトス)に動かされない心の状態。 「自然に従って生きよ。」:感情や欲望を抑え、人間の本性である理性に従うことによって、宇宙の理法(ロゴス)と一致し、自然と調和する生き方を目指しました。 エピクテトス:奴隷出身、後期ストア派の学者。 マルクス・アウレリウス・アントニヌス:後期ストア派で、ローマの五賢帝の最後、哲人皇帝。理性や宇宙のロゴスについて考察しました。『自省録』。エピクロス派:エピクロス。快楽主義。現実の煩わしさから解放された精神的快楽を理想の境地(アタラクシア)としました。「エピキュリアン」(epicurean、快楽主義者・享楽主義者)の語源。 アタラクシア(魂の平安):社会の喧騒や政治活動から離れ、質素な生活をすることによって得られる魂の平安の境地。 「隠れて(忘れられて)生きよ。」:エピクロスは、空腹を満たすことなどへの自然で必要な欲望だけを持ち、贅沢や権力などへの空しい欲望は捨てるべきであるとしました。 エピクロスの園:アテネ郊外に開設されたエピクロスの学園。
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教養としてのヘレニズム思想➀:世界市民主義(コスモポリタニズム)

ヘレニズム:ギリシア以来の思想的伝統で、ユダヤ教・キリスト教を中核とする宗教的伝統であるヘブライズムと共に、西洋思想の二大潮流となりました。人間性を肯定し、合理的知識を追求する精神で、後に中世一千年の伝統主義を打破するルネッサンスの指導精神となりました。 世界市民(コスモポリテース):樽を住まいとしていたディオゲネスは、あなたはどこの国の人かと尋ねられると、「世界市民(コスモポリテース)だ」と答えたと言います。ポリスという国家社会に依存しない生き方を理想とする、ヘレニズム時代のコスモポリタニズムの先駆者で、ストア派にも影響を与えました。アレクサンドロス大王が樽のディオゲネスの前に立って「何か所望のものはないか」と尋ねた時、「日が遮られるから、そこをどいてほしい」と答え、アレクサンドロスは「私がもしアレクサンドロスでなかったら、ディオゲネスになりたい」と答えたと言います。 世界市民主義(コスモポリタニズム):宇宙を貫く理法(ロゴス)を人間も共有しており、全ての人間は等しく理性を持つ点において平等であるというストア派の考え方。この考え方は後に、ローマの万民法や近代自然法思想に大きな影響を与えることになりました。プトレマイオス:2世紀の天文学者。天動説をまとめました。 新プラトン主義:プロティノスに始まります。万物は根源的究極的原因である一者(ト・ヘン)から流出したと考え(流出説)、一者が全ての善の原因で、これと一致した生に真の幸福があるとして、一者に合一することを目指しました。アウグスティヌスなどキリスト教に多大な影響を与え、ルネサンス期にはフィレンツェ・メディチ家が作ったプラトン
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