『心に突き刺さっている批評はなんだろう』
『そこまで言うかそこまで言ってくれるか』沢辺雪祈映画『BLUE GIANT』出典)原作:石塚真一監督:立川譲配給:東宝映像事業部 毎年のことではありますが、この時期は毎年忙しく、なかなか仕事以外に時間を割くことができません。
そんななかでも、なんとか映画を1本観に行く時間は確保することができました。
『BULUE GIANT』という映画で、以前他の映画を観に行ったとき予告編で知り、「映画館で観たら面白そうだなぁ」と思った作品です。
同名の漫画が原作で、世界一のジャズプレーヤーを目指す青年を中心とした物語です。
私は存じ上げなかったのですが、“音が聞こえてくる漫画”と読者を魅了しているとのことです。
冒頭のセリフは、映画の中で主人公とグループを組むピアニストの沢辺が、とある場面の後につぶやいた言葉です。
詳細はぜひ映画を観てほしいのですが、沢辺がとある人から強烈な批評をされます。
それを受けての沢辺の言葉。
これが、『そこまで言うか』で終わってしまえば、普通のセリフだと思うのですが、少し間をおいて『そこまで言ってくれるか』と彼が言ったところに心動かされました。
強烈な批評は、それが自分が隠していたり、見ないふりをしていたものだったりすればするほど、耳が痛いを通り越し、心の奥底に突き刺さります。それはとても辛いことだと思います。
『そこまで言うか』と、感じるでしょう。
しかし一方で、批評は、それをする側もかなり神経を使う行為だと私は思います。
表面的な好評や、無責任な批判は簡単かもしれませんが、相手の芯を突く批評、それもそれが否定的なものであればなおさら、相
0