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中途採用者は、前職の会社に対し秘密保持義務や競業避止義務を負っているケースが多くあります。前職の会社で得た技術や顧客に関する情報、製造ノウハウ、マニュアルなどの営業秘密を利用して、新製品を開発したり、新規顧客を獲得するなど、中途採用者が持ち込む情報の不適切な利用により、前職の会社から事業の差し止め請求や損害賠償などを求められるといったトラブルも増えています。 従って、中途採用予定者が前職の会社に対し、入社時や退職時の誓約書や契約書、就業規則などにより、退職後負っている義務を、面接や書面などを通じて確認することが必要です。そのうえで、自社の業務内容を十分に説明し、中途採用予定者が業務の遂行に妨げとなる競業避止義務を負っていないことを確認するとともに、守秘義務を負っている情報を自社内で開示したり、業務に利用しないことを、入社時の誓約書などであらためて徹底することも必要です。