944.【疑問】「白内障」「緑内障」は何が違うの?
【疑問】「白内障」「緑内障」は何が違うの? 原因&治療法を眼科医に聞いてみた
目の病気というと、「白内障」と「緑内障」を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。一見似ている名称のため、混同されることもあるかもしれませんが、実は原因も症状もまったく異なる病気です。白内障と緑内障の具体的な違いについて、眼科医の蓮見由紀子さんに聞きました。
緑内障は気が付かないうちに進行
Q.「白内障」と「緑内障」の違いについて、教えてください。
蓮見さん「白内障は、黒目の中にある『水晶体』というカメラのレンズのような役割をしている組織が、加齢などによって白く濁ってしまう病気のことです。『光をまぶしく感じる』『視界がぼやけて視力が落ちてしまう』といった症状があります。治療法としては、濁った水晶体を取り除き、人工のレンズを入れ替える手術を行うと、視力の回復が期待できますね。
一方、緑内障は、一言で表現すると視野がだんだんと欠けてしまう病気です。もともと眼圧が高い人は視神経に圧力が加わりやすいため、神経が傷つき、緑内障になりやすいといわれています。一度傷ついた視神経は元には戻らないため、白内障と違い、症状が進行してしまうと視力は取り戻せません。最悪の場合、失明につながることもあります」
Q.「白内障」と「緑内障」の発症を防ぐために気を付けることはありますか。
蓮見さん「白内障は、80代以上の人のほとんどが該当するといわれるなど、加齢が原因であることが多いです。そのため、『目を酷使し過ぎない』『タバコを吸わない』『紫外線を浴び過ぎない』など、老化を早めるような生活習慣を控えるというのが予防
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