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「茨城県各地に伝承する民話 第4回」(5作品を紹介)

       「額田神社の山桜」(茨城県那珂市での言い伝え) 徳川光圀が、今の常陸太田市にある西山荘に隠居したころのお話です。那珂市の額田神社を守っている、お坊さんの住まいが近くにあり、そこには大きな山桜がありました。春には美しい花が咲きますが、葉桜のころから大きな枝が屋根に多いかかり、邪魔になっていました。 お坊さんは人に頼んで、山桜を伐ろうと思い、村の人に話したところ、「ご神木だから」と反対されてしまいました。それでも、お坊さんは生活上困ることだから、神様も許してくれるだろうと、木を伐ることにしました。 ところが、山桜を伐る前の晩、お坊さんの夢の中に白衣の老人が現れ、「私が思うに、桜の木は伐り倒さないほうがよい。この木を伐れば、あなたは末代までうらまれますよ。この木を伐れば、あなたは末代までうらまれますよ。伐らなければ三年ほどたって、大きな寺の住職になれるでしょう」と言いました。お坊さんは驚いて、木を伐るのを中止し、村の人にこの話をし、桜の木を大切にしようと言いました。 それから三年たって、お坊さんはめでたく江戸の大きな寺の住職になりました。「きっと白衣の老人は八幡様だったんでしょう」と村の人は話し合い、山桜を大切にし、春には桜の木の下での花見がずっと続いています。        「雷神様のささら」(水戸市での言い伝え) むかしむかしの話です。今の水戸市渡里町のあたりは大きな寺や、軍の役所があり、にぎわっていました。そして、そこに一盛長者というお金持ちが住んでいました。 八幡太郎義家が奥州征伐のとき、ここを通過し、5万人の兵隊が休憩しました。そのとき、長者は義家をもてなしま
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