#313 “生食用牛肉”で「O157」に感染して90代女性死亡…
“生食用牛肉”で「O157」に感染して90代女性死亡… 改めて知りたい「O157」の症状と治療方法、内科医に聞く
9月15日、京都府内の90代の女性が、腸管出血性大腸菌「O157」による食中毒で亡くなりました。報道によると、女性は精肉店で購入した生食用牛肉(ユッケ)を自宅で食べた後、下痢や腹痛といった食中毒の症状を訴え、入院していたということです。これについて、「怖い…」「食中毒は命を落とすこともあるから油断できない」といった声や、「O157の症状って?」「死亡率が気になる」など、O157に関する疑問の声も聞かれます。
改めて知っておきたい「O157」の症状や治療方法について、内科医の市原由美江さんに聞きました。
潜伏期間は4〜8日
Q.「O157」とは、どんな菌で、どのような症状を引き起こすのでしょうか。
市原さん「O157は大腸菌の一種で、『ベロ毒素』という強い毒素を出す菌です。動物の腸内に生息しており、食肉やそれに汚染された食品を食べることによって感染します。代表的な感染源は、生肉や十分に加熱していない肉です。75度以上で1分以上加熱すると死滅するので、肉の中心部が75度以上になるよう、しっかりと加熱することが大切です。
潜伏期間は4〜8日で、症状は、激しい腹痛と水溶性下痢、その後に血性下痢(下血)を認めます。乳幼児や高齢者は重症化することがあり、中でも『溶血性尿毒症症候群』を併発すると命に関わります。『溶血性尿毒症症候群』とは、溶血性貧血(赤血球が破壊される、つまり溶血して起きる貧血)や血小板の減少、急性腎不全が特徴の病気です。さらに、これに続いて脳症を引き起こすこ
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