「魅力は、生きた証に宿る」
龍雲日記 Vol.1 ― 龍とわたしが、空の下で交わした小さなおしゃべり ―空を見上げた瞬間、風がふわっと流れてきた。あ。龍が来たかもしれない。そんな気配がして、私は立ち止まり目を閉じた。「やぁ!光の子よ。あんたは魅力って何やと思う?」突然、龍が語りかけてきた。「うーん。私は・・・やけど、どれだけちゃんと、“生きたか”やと思う。」私はそう答えた。「せやな。ええこと言うやん!」龍はニヤッと笑った。「うまくいかんかった日も、道に迷った日も、神社で風に吹かれたあの時間も。ぜーんぶ、あんたの物語や。」ふと、目の前の雲が龍の形に見えた。まるで天にのぼっていくような、白い軌跡。「めんどくさがりやんか、あんた。でもな、時々は違う空気を吸ってみい。見たことない景色、行ったことない場所、やったことないこと。その“初めて”が、あんたを育てるで。」私は小さくうなずく。内側からにじみ出る魅力は、きっとそういう日々の断片が集まってできてるんだろうな。「今日も風はやさしいなぁ」龍がつぶやいた。今日もこの風の下、龍に背中を押されて誰かの物語がまたひとつ動き出している――そんな気がして、幸せな気持ちになった。― 龍と、侑季龍。
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