年金手帳廃止とその影響

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コラム
公的年金の加入者には「年金手帳」が渡されます。これにはあなたの年金記録が記載されていますが、2022年4月に廃止される予定です。
今回は、年金手帳の仕組みと廃止後の対応についてお話したいと思います。

1.年金手帳とは?

年金手帳とは、国民年金の加入者(被保険者)であることを示すために発行される書類です。原則として、日本に住む20歳以上60歳未満の国民年金受給者全員が加入しています。年金手帳には、青色、オレンジ色、茶色、水色などがあり、それぞれ発行年によって色が異なります。

20歳の誕生日を迎えた時点で「国民年金被保険者資格取得届」を提出することで加入することができます。
年金手帳に書かれている最も重要なことは、基礎年金番号で、1997年以降は10桁の番号になり、一人に一つの番号が発行されるようになりました。

今後年金手帳の代わりになるものは
年金手帳に書かれている基礎年金番号は、2015年10月に住民票のある人全員に通知された12桁のマイナンバーで代替されます。実際、日本年金機構では2017年1月からマイナンバーを使った年金相談・紹介を行っており、2018年3月からは基礎年金番号を使って行っていた届出・申請をマイナンバーで代替できるようになりました。そのため、年金手帳の必要性は薄れ、マイナンバーに置き換わることになりました。

年金手帳廃止後の手続きはどうなりますか?

2022年4月以降は、年金手帳の代わりに、基礎年金番号が記載された「基礎年金番号通知書」が届きます。番号自体は無くなるわけではなく、引き続き使用されます。年金手帳廃止後も年金手帳をお持ちの方は、そちらをお使いいただけます。ただし、再発行はできないので注意が必要だ。
なぜ基礎年金番号が残っているのかという質問が多いのですが、これはマイナンバーが海外移住や国民年金保険料の口座振替の申し出にはまだ使えないからです。今後、変更になる可能性もあるようです。

おわりに

今回は、年金手帳の廃止という経済的な話題を見てみました。今年、年金手帳をお持ちの方は、ほとんど影響はないと思いますし、マイナンバーも使えるので覚えておくといいでしょう。
しかし、廃止されるからには、やはり捨てるのはリスクが高いと思われますので、しっかりと保管をしておくことが重要になるでしょう。
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