息災法 と 安全安心

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占い
 交通安全とか無病息災というものである。実はほとんどの占いではいいことがありますということは言うけれども、事故に巻き込まれますとか、天災に巻き込まれますということはなかなか言わない。言わないために、事故に合わない人、天災に合わない人も占えないという悪い連鎖をおこしている。
 つまり占の星から、悪いことの起こる星を削ったために、それを抑制する星も意味が分からなくなったということである。
 だが易でもタロットでも事故を表すものはあるので問題はそこをよく見ていけばいい。占星術では先に述べた宿曜凌犯期間とボイド占星学の動きを見ることによって、事故に吸われる人と免れる人の違いが分かってくるとだけ言える。もちろん淵海子平、紫微斗数にはその星は消されているのでわからない。
 呪法としての宿曜は星まつりとして、自分に息災をもたらす星を祭って安全を祈願するが、実はこの呪法は、その人が欠落するこんな性格を備えれば事故に合わないということを教えている。
 宿曜の禄頭財で強盗に襲われる人は、派手好きでアクセサリーもいつもつけて歩く。安くてもはでなので強盗に狙われることになる。こんな時慎重さと、自重の気持ちをもてば、パーティーの時だけアクセサリーを付けてあとはバッグにしまうなどの行為を取れるだろう。
 だけどそんな秘伝わかんないとなれば、占い師に欠落した宿に星のかわりに物を置いて家相をもちいて自分の息災をはかるということになる。ほかにもいろいろな方法はある。
 この安全祈願の性格とは何かというと、常に自分の行動を顧みる第三者の目を持つということだ。自分を外から観察する自分。こんなとこ歩いていてどう見えるだろうか、こんなことしていてどう見えるだろうか。こんな家に住んでて安全だろうか。酒に酔って蒙昧した時の自分は安全だろうか。
 密教の息災法は北方不空成就如来がもっている。簡単に言うと「もう大丈夫だ。」という安定の仏さまと解説する。その三輪神は弥勒菩薩と金剛夜叉明王で、もっぱらの祈願は金剛夜叉明王か烏枢沙摩明王の法を使うことになる。どちらの明王も高速で動き回る姿の像であるほか、真言の意味もたゆまぬ精進を意味している。
 ジャイロスコープのように、常に回り続け、意識を集中し続けることが事故や不幸から自分を守る手段のようだ。
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