営業時代の昔、同僚に笑われたひとコマです。
「僕は100万の領収書を書く時には、高いペンを使う。
インクの見える1本100円のボールペンじゃカッコつかないからね」
同じ歳の同僚に言われました。
「ばかばかしい。ペンなんて関係ないよ」
その時はこれで終わりましたが、今でも思いは変わりません。
お客様の前で書くときは、領収書に限らずペンに気を使います。
契約でお客様に名前を書いて頂くことがあります。その時がチャンスです。
必ずお客様が言う言葉があります。
「いいペン、使っているね。どっしりしているのに書きやすい。
さすがだね。」
さすがでもありませんが、こんな些細な場面がとても好きです。
あなたがお客様ならどんなペンで書きたいですか?
ホテルのフロントで名前を書く場面を想像しましょう。
「お名前、ご住所をお願いします」と言われて、
渡されたペンはどこにでもあるような黒いプラスチックのボールペン、
書き味もおせいじにもいいと言えません。
フロントマンが気取ってみても、ペンがアンバランスです。
私のホテル第一印象にこのペンが入ります。
どれだけ書きやすく、スマートなペンを使っているか、
こんな部分をいつも見ています。
些細なことです。見たとしてしてもすぐに忘れてしまいます。
でもそのペンがパーカーだったらどうでしょう。忘れません。
そしてそのことを友達に話します。
その時、私はホテルの勝手な営業マンになってます。
これは自分の仕事にも活かせます。
気づきのヒントはどこにでもあります。