【中学受験】記念受験のような第一志望。意外と子供の自尊心を傷つけ、本当の第一志望も危険になる。

【中学受験】記念受験のような第一志望。意外と子供の自尊心を傷つけ、本当の第一志望も危険になる。

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学び
15年くらい前から少しずつ増えてきて、今は当たり前のようになっているのが、『記念受験のような第一志望』です。
『中学受験を始めるきっかけになった学校を、ちゃんと受験して終わりたい。』
『この学校以外に、本当に納得できる学校がない。』
『子供がどうしても受けたいと言っているから、受けさせてあげたい。』
などと、いろいろと理由はあります。
一見子供のためのように聞こえるのですが、実際にはそうではないことが多いです。中学受験は子供一人でやれるものではなく、親の協力は不可欠なので、全てを子供の意見だけに合わせる必要はないと思います。親の意見はしっかり伝えるべきだと思います。
ただ、『記念受験のような第一志望』は、『親の本当の第一志望はここだ』と言っているようなものなので、子供の心は親が思っている以上に傷ついていることが多いです。
子供たちは日々必死に勉強しています。やればやるだけ自分の実力を、否応なく思い知らされます。
過去問をやり出すと、さらに現実を思い知らされます。
『こんな問題、解けるようになるの?受かったとしても、ついていけるの?』と不安になっています。
特に、記念受験のような第一志望が、所謂『偏差値の壁』を跨っている場合は、注意が必要です。
偏差値60(四谷)の壁のこっち側と向こう側では、特に算数の問題の質が変わってきます。この問題をできるようにするには、膨大な時間がかかります。そのため、そこに時間を割き出すと、基礎の勉強が疎かになってきて、結果的に点数が下がり出し不合格に近づいていくことが多いです。
特に危険なのが、9月10月の模試で突発的に偏差値60を超えた時なんです。もちろん着々と実力がついてきて、偏差値60を超えてきたならいいんです。
ただ、理科社会や漢字などの暗記モノや計算問題で点数を稼いで、たまたまいろいろなことがうまくハマって60を超えてしまうと、『記念受験のような第一志望』への熱が再燃してしまって、難問ばかりに時間を割いてしまい、気が付かないうちに基礎がガタガタになっていくことがあります。まさに『サイレントキラー』なんです。
10月の模試で上がり、『夏休みの成果が出てきた!第一志望の過去問に力を入れよう!』
11月の模試で少し下がっても、『今回はミスが多かっただけだから、次からは気をつけよう!』
12月の模試で大コケしても、『ダメなところがハッキリしたから、あと1ヶ月で立て直そう!やるしかないね!』という感じになって、基礎の建て直しに時間を割かずに、過去問の難しい問題の勉強ばかりしてしまうことがあります。
こうなると本当に危険です。
一月校で偏差値的には受かるはずの学校に落ちて初めて、現状に気がつきます。
こうならないためにも、秋の模試の偏差値に振り回されずに、地に足のついた勉強をしてください。あまりに掛け離れた『記念受験のような第一志望』は一度封印してもらって、1月の時点で受けられそうであれば、もう一度検討してあげてください。
(もちろん子供のモチベーションになるのであれば、記念受験のような第一志望を目指して頑張ってください!)
お子様の現状が把握できない時は、信頼できる先生に見てもらって、合格するために足りないところを判断してもらってくださいね。特に高学歴で勉強ができたご両親は、判断を見誤る場合があります。子供は親に呆れられたり見捨てられたくないと思っていますので、できないところを見事に隠します。ご両親からすると、『そんなバカなことはしないだろう』と思うことをやっている場合がありますので、注意して見てあげてくださいね。

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