【中学受験】ボリュームゾーン以下の『ゆるい中学受験』の実態。
記事
学び
『ゆるい中学受験』とは、
過度な勉強はせずに余裕を持って
中学受験に臨むことを指しています。
例えば、頑張れば本郷に行けた子が、
余裕をもって成城に行くといった場合です。
この子たちには
大きなデメリットはありません。
今回私が取り上げたいのは、
ボリュームゾーンより下の学校に入学した
『ゆるい中学受験』の子たちです。
『公立に行かせたくない』
『面倒見が良い』
『小テストが多い』
『英語に力を入れている』
『グローバル教育』
『アクティブラーニング』
『国際バカロレア』
『中高大連携』
『ICT教育』
『留学プログラム』
『デザイナーズ制服』などなど、
いろいろな理由で受験されたと思います。
これが実現されれば、
本当に素晴らしいことです。
ただ、現実は厳しいと思います。
学校の先生たちは、
一生懸命面倒を見ようと奮闘しています。
ただ、1人でも扱うのが大変な子が、
クラスには30人近くいます。
優しい先生をなめてかかってくるので、
一度火がついて話し出したら
授業中であろうと話し続けます。
学年が上がり慣れてくれば、
さらに悪化していきます。
また、小テストなどが豊富でも、
『みんな半分くらいしかとれてないから、そんなにやらなくていいや』
と一度思ってしまうと、
惰性のようにテストを受けるだけになり、
チェックシステムとして機能しなくなります。
さらに、この子たちは
インスタなどSNSへの依存度が高く、
軽い気持ちで他人への誹謗中傷を書き込み
学校から処分されることが多いです。
あまりに表に出てきていませんが、
実態としてはかなり多いと思います。
このように、
学校自体は恵まれた環境ですが、
それを使いこなすかどうかは
あくまでも生徒自身にかかっているので、
あっという間に悪い環境に
変わってしまうこともあります。
苦しい勉強を我慢して乗り越えてきていない子が多いので、すぐに身勝手な行動に出ることがあります。
そうなった時に、
『こんなはずじゃなかった』ではなく、
『やっぱりこうなることもあるよね』
と思って、『どんな状況になっても自分の子供は大丈夫』と言えるように、受験期からメンタルは鍛えてあげてください。
『入学する時はゆるくても、入学後はゆるくない』ということを、しっかりと自覚させておいた方がいいです。
そう簡単には行かないことは重々承知しておりますが、しっかりと認識させて入学すべきだと思います。
学校はそこに入学した子たちが作り上げていくものなので、完璧な学校はありえません。『自分の身は自分で守る』というつもりで、入学前にメンタルをしっかりと鍛えてあげてくださいね!