【中学受験】『やる気が出なくて困っています』というご家庭の悩みを解決するのは本当に難しい。
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『子供にやる気がなくて困っている』
『子供にやる気がない』
『親の言うことを聞かない』
こういうご相談が凄く多いです。
この問題を解決するのは、
非常に難しいんです。
『問題は子供ではないことが多い』からなんです。
『子供にやる気がない』
子供だけにやる気がないことは、
ほとんどないです。
親もやる気を失っています。
それが子供に伝わっていて、
『俺のことに興味がないんだ』
『ママだってイヤイヤやってるのに』
『手伝うと言って何もいないじゃん!』
『こっちの言い分も聞かずにすぐにキレる』
『全部僕だけが悪いの?』
子供はこんなことを思っています。
大抵親も同じようなことを思っています。
どちらが勝つかといえば、当然親です。
子供が親に対抗できる唯一の手段は、
『言うことを聞かない、反抗する』こと。
そして、全ての流れが停滞し始めます。
こうなると調停役が必要になります。
すぐに話を聞いてくれる親もいます。
結果を出さないと
何も聞いてくれない親も当然います。
結果を出さなければならないのは
プロとして当然のことなのですが、
上がらなくなった原因が親にもあるので、
(本人は全く気がついていませんが、、、)
かなり大変な作業なんです。
『親の言うことを聞かない』
これは中学受験当時よりも、
入学後に起きることが多いです。
受験の時は試験が近づいてくれば、
子供本人も結果を出さないとまずいと思いますので、
それなりに勉強します。
私とも頻繁に会っているので、
子供のモチベーションは保てます。
ただ、
無事に合格した後が怖いんです。
こういったご家庭のご両親は
ご両親なりに子供のために
自分の欲求をかなり我慢しています。
中学受験の合格を機に
子供本人と親の箍(たが)が外れると、
弾けるように遊び出します。
小さい頃から親と一緒に
遊んで育っていますから、
子供からすると普通の生活に戻っただけ。
親からすると
『自分のことなのに何で勉強しないんだ!』
ということになります。
『お父さんとお母さんが台湾に行っちゃったんです、、、』
『学校あるのに?ご飯とか弁当は?』
『コンビニとかカップラーメンでしのいでます、、、』
これは裕福なご家庭によくある極端な例ですが、
多かれ少なかれ何か理由があり、
何か不満に思っています。
やらない理由は意外と単純ですが、、、
子供がやらない理由は意外と単純です。
『何で僕だけ』
『何で私だけ』というものです。
それに対して
『自分のことなんだからやるのが当たり前』
という親の正論との戦いです。
『自分ごとになっていない』
よくお聞きするのが、
『受験が自分ごとになっていない』というお言葉です。
大人からすればその通りなのですが、
子供からすれば
『受験したい!』と言ってみたものの、
『こんなに大変だと思わなかった』
(こういうご家庭ではご両親も同じことを思っていることが多いです)
という葛藤のなか、頑張っています。
自分ごととしてやって欲しいなら、
自分ごととしてやれるように
子供を精神的に成長させておかなければならなかっただけなのですが、
私も親なのでわかりますが、
甘えてくる子供は可愛いので
どうしても甘やかせてしまいますよね。
今更後悔しても何も変わらないので、親こそ他人ごとから自分ごとにする。
『あなたが受験したいって言ったでしょ?』
から、
『受験するように親が誘導したな』
という考え方に変える。
『何で言われたことをやらないの?』から
『こんなに勉強して、よく頑張ってるな。』
という考え方に変える。
こういった変化から、
親自身の子供に対する態度が変わって、
それを子供が肌で感じて
素直に行動するようになることが多いです。
私自身も気をつけていますが、
『他人を変えようとするには、まずは自分から変わって、
自分から率先して泥水をすする』
ようにしています。
私自身もそうでしたが、
中学受験は家族みんなが成長できる
本当に素晴らしい機会だと思います。
寄り添った分だけ、
子供からの信頼は厚くなり、
家族の絆も強くなると思います。
愛情と手間はかけた分だけ、
子供から戻ってくると思います。
ぜひ家族一丸となって、
腹をくくって中学受験を楽しんで、
みんなで乗り越えて欲しいです。