自分軸が全てではない理由

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コラム
「自分軸で生きましょう」

今の世の中、
さまざまな場面で
このように見聞きすることが
多いのではないかなと思います。

自己啓発系の本でも
「自分軸」というキーワードは
よく出てくるかと思いますし、

カウンセリング場面などでも
よく使われている言葉の一つだと
思いますし、
私も使うことが多々あります。


ただ、
タイトルにもあるように
自分軸が全てとは
私は思っていません。

というのも、
「相手軸」で考えなければ
ならない場面というのが
必ず出てくるからです。


人は、生まれた時には
誰しもが「自分軸」です。

泣きたい時に泣き
お腹が空いたらミルクを飲み
眠りたい時に眠る。

赤ちゃんの時期は
当然のことかと思います。


それが、成長に伴い
相手の立場で物事を考える、
つまり「相手軸」で
物事を判断しなければ
ならない場面が出てくるのですよね。

例えば、幼児期の頃ですと、
特定のおもちゃや遊具で遊びたいけれど
お友達も同じもので遊びたい…
と、取り合う場面などがあります。

「おともだちも、あそびたいんだって。
だから、じゅんばんこに、あそぼうね」

今まで
自分軸で生きてきた子どもにとって
このように言われて
すぐに納得ができることは
ないかなと思います。

ですが、
「おともだちも、つかいたい」と
一旦、相手側の立場に
身を置いて考えてみる。

“相手側の軸”に立って
気持ちを慮ってみる。

一旦お母さんの立場に身を置き、
「これをしたら、おかあさんよろこぶかな?」
なども同様かなと思います。

いわば、想像力の世界です。


社会で生きていくためには
このように
「相手軸」で考えなくては
いけない場面が多々出て来て

親からも先生からも
そのように言われて育ちます。

こういったことから、
“思い遣り”のある
人間が育っていくわけですよね。

ですから、
必ずしも自分軸は
“全て”では無いと思いますし、
相手軸も、とても大切なことだと思うのです。


とはいえ
周りに合わせてばかりいると
自分が何をしたいのか?
自分はどうしたいのか?
ということが
見えにくくなってしまいますし、

感情にフタをしてしまうことになるため
次第に苦しく、
生きづらさを感じてしまうかなと思います。

そのため、
自分軸で生きることは
とても大事なことではあるのですが、

自分軸で生きるだけではなく
軸を、その時その時で
「自分側に置く」
「相手側に置く」
など、

自由に移動させることができるように
していくことが
本来、大切なことなのかもしれないな…
と思ったりしています。


皆さんは、
自分軸と相手軸(他人軸)の両方を
上手に使い分けることが
出来ていらっしゃいますか?

自分の人生を
幸せに生きるためにも
柔軟な姿勢を
身につけていきたいものですね^^

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