会社に行きたくない。
そう思う理由は人それぞれだ。
仕事がつらい。
上司が苦手。
人間関係がしんどい。
でも私の場合、
それ以外のケースもあった。
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自分が怒られているわけではないのに、
なぜか会社へ行くとぐったり
疲れてしまうことがあったのだ。
ある日。
職場で私の少し離れた席で
誰かが叱られていた。
最初は普通の注意だったと思う。
ところが叱られている本人は、
どこか他人事のような態度。
反省している様子もなく、
「はい、はい」
という空気が漂っている。
すると当然のように、
叱る側の声が少しずつ大きくなっていく。
その場にいる誰もが聞こえるくらいに。
私はパソコンの画面を見つめながら、
心臓だけがドクドクと音を立て始めた。
不思議だった。
怒られているのは私ではない。
関係者ですらない。
なのに胃がキリキリする。
肩がこわばる。
呼吸が浅くなる。
まるで自分が叱られているような
感覚になるのだ。
一方、当の本人はというと、
「ボリューム下げてもらえます?」
などと言っていて、どこ吹く風。
いやいや。
私は今にも逃げ出したいくらい
緊張しているんですけど。
あなたは平気なんですか?
思わず心の中でツッコミを入れた。
結局、その日一番ダメージを受けていたのは、
叱った人でも叱られた人でもなく、
近くで静かに仕事をしていた
私だった気がする。
会社には時々こういう不思議な現象がある。
当事者ではないのに消耗する人。
空気を吸い込みすぎて疲れる人。
誰かの機嫌の悪さを背負い込んでしまう人。
もしかすると、
会社へ行きたくない理由は
仕事そのものではなく、
そんな見えない疲労なのかもしれない。
もしあなたも同じ経験があるなら。
安心してください。
少なくとも私は、
あなたの気持ちが少しわかります。
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