僕の塾講師歴~宿題やらない生徒編~

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学び
このシリーズでは
僕がかつて担当した生徒を紹介していきます。
その生徒とどんなやりとりをしたのか、
塾講師としての尾田がどんな対応をしてきたのか、
自分の失敗も含めてリアルに伝えていきます。

今回のテーマは
「宿題をやらない生徒」です。

僕がまだ塾講師3年目か4年目の頃でした。
当時は、授業の最後に宿題を指示して、
自分で〇つけをして次回の授業の時にもってくるという流れでした。

毎回、
「宿題忘れました」
と言う生徒がいました。
その子以外は全員宿題やっていました。

その子は、
頑なに宿題をやらない生徒でした。
M君(仮名)とします。
M君は中学2年生の男子です。
他の先生にきいたら、
僕の科目(英語)だけでなく、
数学も国語も理科も社会も、
宿題は全くやらない子でした。

当時の僕は、
授業後にM君を呼びました。
2人だけしかいない部屋で話しました。
「なんで宿題やらないの?」
ときいても、
はっきりした答えが返ってきませんでした。

「じゃあさ、宿題やらなくなったきっかけ教えてよ」
そうすると、
M君は話し出しました。

「中1のGWのとき、塾の宿題が多くて、それから宿題やる気にならないんです」

おーなるほど。
塾の宿題の多さに心が折れたということでした。
僕は、
M君にききました。
「今も宿題の量多いと思う?」

「うーん、まあ、多いです」

M君は、やる気にならないけど、
やらなきゃいけないんだとは思っているようでした。
さて、僕はどうしたでしょうか。

「わかった、やらなくていい」

「え?」

「ただし、今日は宿題の中から1問、これだけやって帰って」

その後、M君は僕が指示した宿題の中の1問を解きました。
「先生、できました」

「OK。なんだ、宿題やらないって言ってたのにできるじゃん」
そういって、僕はM君の答えに〇をして返しました。

「え?」

そして、
2日後の授業のあと、
「M君、今日はさ、自分で答え合わせしてみて」
と僕は言いました。

「先生、できました」
M君は、僕が指示した問題を1問解いて、
自分で答え合わせをしてもってきました。

「OK。よくできたね!」

「え?(笑)」

こうして、
M君は、中1のGW以来、初めて宿題をやりました。


いや、たった1問じゃん。


1問で何が悪いんでしょうか。
M君は大きな一歩を踏み出したんです。
今まで0だったんです。
どの先生が言っても頑なに宿題ができなかったM君が宿題をやったんです。

別に宿題は家でやらなくたっていいんです。
塾でやったって、やったことには変わりありません。
それが1問だろうが100問だろうが、
「やった」んです。

これがどれほど大きな1歩か。

「できなかったことができるようになる」

これを僕は「勉強」と呼んでいます。
「成長」とも呼んでいます。

その後、段階を経て、
M君は、
他の生徒と同じように宿題をやってくるようになりました。
(1年かかりましたが)


普段、塾講師として生徒たちを見ていると、
どうしても「全員」を見がちです。
僕は、
全員ではなく「ひとりひとり」を見る講師でいたいと思っています。

今でも、
宿題ができない生徒、
家で勉強できない生徒もいると思います。

・ゲームをしていて結局勉強せずに寝てしまう
・YouTubeを見ていて結局勉強しない
こういう生徒は多いと思います。

でも、
・ゲームしていて学校に行けてない
・YouTube見ていて部活行ってない
こういう生徒は少ないんです。

なぜでしょうか。

事前のプランがあるかないかで決まります。

「学校に行く」→あらかじめ決まっている
「部活に行く」→あらかじめ決まっている
「勉強する」→決まっていない=いつやってもいい=あとでやればいい

家で勉強できない人は、
まずはプランを作成することが大事です。

「あとでやる」
といって、本当にやる生徒はいません。

「明日からダイエットする」
といってダイエットしてる人いませんよね。

プランを作ってあらかじめ決めておく。
そうすることによって、
次の行動が決まります。

続けていくと、習慣化します。

僕の塾講師時代には、
宿題の提出用紙に、
日付と時間を書く欄が3つありました。
「〇〇月〇〇日( )〇〇時〇〇分~〇〇時〇〇分」
宿題をやる日にちと時間を分単位で決めさせる。
それも、3種類。
1つ目の日時でできなかった場合のリスケ用です。

「計画通りいかないことも計画しておく」
ことで、全てが計画通りになります。

これを、
中学1年生の生徒からやっていました。
そうすると、
生徒たちは、
この提出用紙を配っただけで、
何も言わなくても、
みんな勝手に日時の欄に書き込み始めます。

こうして、
僕の授業では、
ほとんどの生徒が宿題をやってくる状態になりました。

ということで、
今回は、
「宿題をやらない生徒」でした。
M君に対応したように、
まず第1歩踏み出すこと、
生徒の歩幅に合わせること、
計画の重要性、
今後もこれらを
「ひとりひとり」見ていきたいと思っています。
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