1. 壁を叩いた瞬間、あなたの拳も叩かれている
あなたは、壁を思い切り叩いたことはありますか?
壁を殴って拳が痛いのは、壁があなたの拳を同じ力で叩き返しているからです。
力を加えた瞬間に、同等の力が逆方向から返ってくる。
これがニュートンが発見した『作用・反作用の法則』です。
第2回の『二極性の法則』の記事で、「この世界の構造として、事象は常に正反対の二極がセットで同時に存在する」というお話をしました。
(第2回の記事はこちら↓↓)
今回の『作用・反作用の法則』は、この『二極性の法則』と似ていますが、少し違います。
この法則は、「力を加えるという動的な行為に対して、同等の力が返ってくる」という現象です。
静的な構造ではなく、動いた瞬間に生じる力学の話です。
しかも、作用と反作用の間にはタイムラグがありません。
壁を殴った瞬間、壁から同じだけの力が返ってきます。
「殴ってしばらくしてから、壁から力が返ってくる」ということはありませんよね?
この法則は、当然、物理世界の一部である私たちの心にも適用されています。
2. 奪う者は奪われる
壁を叩いた瞬間に拳に痛みが返ってくるように、例えば誰かのエネルギーを無理やりに奪おうしたら、
その瞬間にあなた自身のエネルギーシステムにも同等の「奪われる」というエネルギーが同時に発生しています。
ただし、壁の場合と違って、心の作用・反作用は「奪われる」という現実を即座に体感できるわけではありません。
反作用は確かに同時に発生しているのに、現実として姿を現すまでには時間がかかります。
なぜでしょうか?
その理由は簡単です。
壁を叩く場合のように、物理的な力が直接ぶつかる場合は即座に反作用が返ってきますが、
心のエネルギーは物質としてではなく「形のない情報として働く力」だからです。
それが現実という物質として形を持つまでには、エネルギーの蓄積と臨界点が必要になります。
このプロセスについては第8回で詳しく解説します。
(第8回の記事はこちら↓↓)
この「情報の作用・反作用」のタイムラグのせいで、すぐに奪われるという体験をしないので、「うまくやり過ごせた」という錯覚が生まれます。
しかし発生した反作用の力は、その瞬間にリアルタイムで蓄積が始まっています。
逃げ切れたのではなく、まだ届いていないだけです。
そしてもう一つ。
「奪いたい」という欠乏感からくる行動の根底には、多くの場合、過去から蓄積された「恐れ」や「満たされなかった悲しみ」があります。
欠乏感から動いた力は、欠乏という反作用を正確に返してきます。
奪う行為だけを改めようとしても、その根底にある本音を消化することができなければ、反作用は確実に現実化します。
3. エンジン全開でサイドブレーキを引いている
「こんなに頑張っているのに、なぜ一歩も前に進まないのか」
そう感じたことがある人に、物理の法則は冷静にこう答えます。
「それはあなたの中で力が打ち消し合っているからです」と。
✅頭であれこれと解決方法を考えている「思考のベクトル」
✅心が感じている「本音のベクトル」
この2つが逆を向いている時、二つの力を合算した「合力」はゼロになり、立ち往生してしまいます。
エンジンを全開にしながら、サイドブレーキを全力で引いている状態です。
エネルギーだけが虚しく燃え続け、タイヤだけが空回りしています。
「頑張っているのに進まない」のはあなたの能力の問題ではなく、力の方向がバラバラになっているという、物理的に極めて正当な結果なのです。
では、あなたの日常のどんな場面でこの「力の打ち消し合い」が起きているのか、具体的に見ていきましょう。
【仕事】
✅思考
「このプロジェクトを成功させなければ」と細かな計画を立てる
✅本音
「どうせ評価されない、失敗したくない」と後退りしている
↓
計画通りに物事が進まず、時間ばかりが過ぎていく。
【お金】
✅思考
「収入を増やしたい」と副業を始める
✅本音
「自分には稼ぐ才能がない、続かないだろう」と決めつけている。
↓
しっかり行動はしているのに、なぜか結果が出ない。
【人間関係】
✅思考
「この人と仲良くやっていきたい」と笑顔で接する
✅本音
「どうせ本当には分かり合えない」と壁を作っている
↓
会話は弾むのに、不思議と距離が縮まらない。
【ダイエット】
✅思考
「今度こそ痩せるぞ!」と食事制限を始める
✅本音
「どうせ、また挫折するだろう」と諦めている
↓
三日は続くが、四日目には元の食事量に戻っている。
【発信・表現】
✅思考
「自分の考えを伝えたい」とSNSを始める
✅本音
「批判されたらどうしよう、誰も見ていないかも」と縮こまっている
↓
投稿の数は増えても、どこか力のない言葉が並ぶ。
【健康】
✅思考
「体を動かさなければ」とジムに通い始める
✅本音
「しんどい、やめたい、義務でしかない」と感じている
↓
しっかりと運動できているのに、なぜか消耗するだけで余計に疲れる。
【恋愛】
✅思考
「好きな人に近づきたい」と積極的に行動する
✅本音
「どうせ自分なんて選ばれない」と諦めている
↓
積極的に見えるのに、なぜか決定的な一歩が踏み出せない。
【育児】
✅思考
「良い親でいたい」と子どもに笑顔で向き合う
✅本音
「自分には無理だ、疲れた、逃げたい」と感じている
↓
愛情はあるのに、なぜかイライラだけが募る。
【自己投資】
✅思考
「成長したい」と本や講座にお金をかける
✅本音
「変われるわけがない、時間の無駄かも」と疑っている
↓
インプットだけが増えて、何も変わらない感覚が続く
あなたの中で、このような立ち往生の現実があると感じたなら、それはあなたの努力や能力が足りていないのではなく、ベクトルの打ち消し合いが起きているからです。
4. 二種類の「抵抗」を見分ける
新しい行動を起こした時に感じる「壁」には、二種類あります。
これを混同すると、進むべき時に立ち止まり、止まるべき時に突き進むことになります。
✅推進力の抵抗
飛行機が離陸する時、空気抵抗は最大になります。
しかしその抵抗があるからこそ、翼に揚力が生まれ、機体は浮かび上がります。
心と頭が同じ方向を向いているのに感じる緊張感や物理的な手間は、これと同じです。
ちゃんと進んでいる証拠であり、その道を信じてしっかりと足場にすべき力です。
✅思考と本音のズレによる抵抗
不自然に繰り返されるトラブル、急な体調不良、周囲からの反対、計画の頓挫などは偶然ではありません。
「思考と本音が逆を向いていますよ」という宇宙からの強制停止信号です。
あなたが自分自身の心を無視して強行突破しようとする力と、「本当はそうじゃないよ!」という本音がぶつかりあって推進力を打ち消しているのです。
見分け方はシンプルです。
それが起きた時、「よし、ここを乗り越えよう」「それでもやってみたい」と自然に思えるなら前者。
「義務感」や「頑張って何者かになろうとしている努力感」を感じるなら後者です。
5. いつも本音を聞く習慣をつける
思い通りにいかない時、ほとんどの人は思考の力を使って、別の手段や解決策を考えようとします。
しかし、その思考と本音とズレているのであれば、それは壁をより強く叩いて、より強い反撃を食らう行為でしかありません。
解決策は一旦立ち止まって、「本音は何?本当はどうしたいの?」と自分に聞くことです。
これは、せっかく取り組んでいることを諦めたり、止めろという意味ではありません。
本音を知っても、すぐに本音通りに行動を変えることが難しい場面も多いと思います。
そういった時には、「本音を理解した上で、あえてそれとは反対の行動をしている」ということを、しっかりと自覚してその行動を行なってください。
それだけでも、あなたの心と頭の乖離は少なくなります。
それを繰り返すうちに、次第に「心と頭を乖離させた状態」でいることへの違和感が増し、自然と自分らしい無理のない選択肢ができるようになります。
6.本音を知れば自然と軌道修正される
現実が返答するのは、あなたの努力量でも、頭で考えていることでもありません。
頭で考えていることの元になっている「本音」です。
自分を誤魔化さずに本音としっかりと向き合ってみると、そこには過去の「未消化の悲しみ」が残っていることが多いです。
その多くは、子供の頃にインプットしてしまった無価値観や自己否定、罪悪感、恐怖などです。
こういった悲しみは、必ず体が記憶しています。
その出来事を思い出した時に、
✅喉が締め付けられる感覚
✅胸や胃が重くなる感覚
✅冷や汗、あるいはカッと熱くなる感覚
✅体が縮こまるような感覚
といった感覚があれば、あなたの潜在意識はまだその出来事を、当時と同じ悲しみや苦しさのまま記憶しているという証拠です。
これらを少しずつ出来る範囲で良いので、じっくりと味わい、浸り、見届けてください。
エピソードにフォーカスするのではなく、体の感覚だけを感じるようにしてください。
潜在意識の声は、体の感覚です。
体の感覚を無視せずにしっかりと向き合ってあげると、次第にそのエピソードを思い出した時の体の感覚に変化が出てくることに気づきます。
この積み重ねで、徐々に心と頭が一致していきます。
心と頭が一致していると、その2つの力の合力により、現実はスムーズに加速し、展開していきます。
今回のまとめ
第7の法則:作用・反作用の法則
『作用(押す力)と反作用(押し返す力)は、タイムラグなく同時に発生する。停滞や立ち往生は、頭(思考)と心(本音)が逆を向いているから。両者を一致させることで物事はスムーズに展開する。』
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