心療内科が怖いあなたへ。待合室にいたのは、私と同じ「普通の人」でした。

記事
コラム
2025年の夏、私は起き上がれなくなった。

子どもの夏休みが終わりに差し掛かった頃だったか。
朝目が覚めると、起き上がる前にだるさを感じる。

「あ~寝てたい・・・」

なんとか体を起こすも、
手足が鉛のように重く、倦怠感がひどい。

頭痛に吐き気までする上、呼吸もなんだかしづらい。

そんな状態が一週間も続いた為、
さすがに内科を受診することにしました。


予想外の言葉に笑うわたし。


近所の内科を受診し、一通り検査をしてもらう。

以前、橋本病と診断されたことがあったため、
甲状腺の検査もしてもらいました。

そして先生に症状を話すと、
まさかの予想外の言葉が返ってきた。

「一通り検査はするけどね・・・」
「本当に違ったら申し訳ないんだけど、多分うつ病だと思います。一回心療内科を受診してみてほしい」

先生の言葉に、私は思わず笑ってしまいました。

「先生、私人生楽しんでます~!先日も旅行に行きましたよ!」

のほほんと、そんな事を言いいつつも、
翌日素直に心療内科を受診することにしました。

そして、それがすべての始まりでした。


「普通の人」が通う場所


正直に話すと、
心療内科に行くまでは、少し偏見がありました。

「どんな人がいるんだろう」
「別世界の人たちが集まっているんじゃないか」

そんな偏見と不安で、胸が押しつぶされそうだった。

でも、待合室に入って拍子抜け。

そこにいたのは、どこにでもいる「普通の人たち」だったから。

「ああ、みんな普通に見えても、心の中では一生懸命いろんなものを抱えて生きているんだ」

そう思えたとき、少しだけ肩の力が抜けたのを覚えています。


どん底と、手探りの日々


そこから始まった、通院生活のリアル。

最初の受診では内科の検査結果を見せ、
体調や生活環境などのカウンセリング。

この時点で、病名は告げられませんでした。

そして、その翌週の診察で下された診断が、
パニック障害と広場恐怖症。

最初の受診から暫くは毎週通院、
薬で安定してきたのでそのうち隔週になり、月イチへ。

順調かと思えば、年明けに悪化して週イチにまた逆戻り。

運手中、渋滞で予期不安が出てしまってから
車の運転すらできず、喋るのもしんどくなってしまい、
夫に付き添ってもらう日々。


薬も何回も変わりました。


・健忘症状が出た薬
朝起きると、前夜の記憶がないのです。
でも夫によると、目を開けてスマホをいじっていたり、
夫とも会話をしていたらしいのですが、私は全く記憶にない。
そして朝、
SNSをチェックすると投稿した覚えのないものが・・・(ゾッ)

・脱毛症状が出た薬
「なんか最近毛が抜ける気がするけど?」
「・・・いや、めっちゃ抜けてるわ!!」
ショックで鳥肌が立ちました。
この薬は今も服用しているのですが、
一時的に副作用で脱毛症状が出てしまうそう。

今は落ち着いていますが、
「は、ハゲちゃう・・・」と真剣に泣きました。

こうやって、先生と一緒に手探りで歩きながら、
ようやく「今」にたどり着きました。

本当に、本当に長かったです。


「あ、大丈夫だ」と思えた朝


朝イチで心療内科受診の日。

朝、夫に起こされて飛び起きました。

「アカン!寝坊した!」
爆速でご飯を食べて、化粧をして、車に飛び乗る。

すんごぉく眠いまま、車を走らせる。

そこで気づく。 「あ、普通に運転できてる」

何の疑いもなく、
当たり前のように車に飛び乗り運転をしていた。

「あ、運転平気なんだ」

その帰りにスーパーも寄れた。

「あ、私大丈夫だ」

気づかないうちに、
できることが少しずつ私の中に増えていました。

小さいな積み重ね、小さい成功体験、
焦らずそれを繰り返していく。


先生との相性を見極める3つのポイント


闘病の中で痛感したのは、
「先生との相性は、薬と同じくらい大切」
だということです。

私は運よく、私の話に一緒に爆笑してくれるような、
人間味のある主治医に出会えました。

でも一度、別の先生に診てもらったときは絶望しました。

こちらを一切見ず、
叩きつけるような勢いでキーボードを打ち、話をまくしたてる。
「これじゃ余計に悪化する」と、心から思いました。

もし今、通院を迷っていたり、
先生に違和感を持っていたりするなら、
この3つをチェックしてみてください。

①話をちゃんと“聞く姿勢”があるか
・PCの画面ばかり見ていないか
・途中で遮らない
・決めつけない
👉「安心して話せるか」を体で感じてOK

②説明が納得できるか
・今の状態がどういうものか
・なぜこの薬を出すのか
・副作用や選択肢
👉 “分かった気になる”じゃなくて、“ちゃんと理解できる”かが大事
ここを曖昧にしない。
もし「とりあえずこれ飲んで」だけなら注意が必要かも。

③「あなたのペースを尊重するか」
・薬を無理に増やそうとしない
・休職や生活の提案が現実的
・不安を急かさない
👉 回復のペースは人それぞれ。そこを尊重してくれるか

相性が悪いのは、あなたのせいではありません。
「合わない」と感じたら、場所を変える勇気を持っていいんです。

一人で抱えなくていい
「心療内科に通っている」とは、
まだ言いづらい世の中かもしれません。

かつての私も、
どこか違う世界の人のことだと思っていました。

でも、違いました。
何かのきっかけで、崩れてしまった「普通の人」でした。

私と同じように。


今、これを読んでいるあなたへ。


病院に行くのが怖い人。
薬が合わなくて、疲れ果てている人。
通院していることを、誰にも言えず一人で抱えている人。

どうか、自分を責めないでください。
一人で抱え込まなくて、いいんです。

話すだけで、少しだけ心が軽くなることがあります。
しんどいときは、いつでもここに吐き出しに来てくださいね。
一歩ずつ、一緒に「明日」を明るくしていきましょう。
みお

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