幽体離脱

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男子たるもの
一度は夢見るのが
“幽体離脱”だ。

“のび太さんのエッチ”
の回で触れたものより

明確に邪な目的だ。

考えてもみよ
幽体離脱している間は
“透明人間”だ。
もう説明は、要るまい。
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東京で暮らしていた
19歳の頃

この幽体離脱について
凄い情報を得た。

バイトの先輩からだった。
「いやさかちゃん、幽体離脱した状態で◯EXすると、最高に気持ちEらしいよ」

このバイト先は、
泊まりこみの仕事だ。

若い男が数人。
話すことの9割はそっち系だ。
残りの1割は
あっち系だ。(ん?

インターネットや
スマホのない時代

情報を得る手段は
メディアの他には…
口づけ…
いや口づてだ。

口づけで情報伝達…

世界平和の始まりだ。

(なんだったっけ…)

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「ほんとスカ?」
「いやさかちゃん、やってみなよ」

実は
幽体離脱自体のやり方は
すでに知っていた。

もちろん“透明人間”になるためだ。
(えっへん)

概要はこうだ
手順1:リラックスした状態を保つ
手順2:眠る手前の状態を保つ
手前3:浮かぶ意識を保つ
結果、浮く(幽体離脱)
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しかし、大概は
手順2で寝てしまう。

結局、帰宅して(夜勤明け)で試しても

良質な睡眠しか
得られなかった。

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それから数年経った
アルフィーのこと…

もとい、痔アルフィーの…
(叱ってください)

ある日のこと。
連日の残業で疲れていた私は
疲れすぎたのか
中々寝付けずにいた。

しかし、
寝そうなのを少し耐えることに、妙な快感を覚えていた。

(あぁ…なんか…キモティ…)

その時。
意識が覚醒し、景色が動いた。

(えっ?)
声が出ない。

(浮いてる?…)

ゆっくり回転しながら
天井(照明)に向かってゆく…

回転し続けて
下を向いた時…

(俺が…寝てる…)
寝ている自分が見える。

さらに、回転し続け…
(照明にぶつかる…)

急に恐怖を感じた。

照明のあたりの天井に
黒い渦が見えた。

寝ている自分と
浮いている自分とは、
何か紐のようなもので繋がっている気がする。

(マズイ、戻れなくなる)

この紐が切れたら、二度と体に戻れなくなる。
そんな気がした。

黒い渦に近づく…

(怖い!戻りたい!)

そう思った刹那
急に重力というか、
体の感覚が戻った。

天井が見える。
もう黒い渦は無かった。

(助かった。)

起きようとしても
体が動かない

強烈な睡魔。

そして
目が覚め
時計を見た。

かなりの時間
眠っていたらしい。

結局、幽体離脱での
“キモティS◯◯”も
“透明人間”の醍醐味も
何も
得られなかったという、

悲しき男の記憶であった。

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