日頃の思考は、私たちの行動を通して結果を生み出し、やがて「どんな世界が見えているか」にまで影響を与えています。
では、その思考はどのように分かれるのでしょうか。
大きく分けると、思考のタイプは「目的追求型」と「問題回避型」の2つに分類できます。
1.目的追求型の思考
明確な目標や「ありたい姿」を先に描き、そこから逆算して行動する思考です。
このタイプは、自分の意志を起点に行動するため、
・主体的に考える
・状況に応じて柔軟に対応する
といった特徴が生まれやすくなります。
結果として、前向きな行動やチャレンジの機会が増え、理想に近づく流れをつくりやすくなります。
2.問題回避型の思考
一方で、リスクやトラブルを避けようとする思考です。
意識が「避けたいこと」に向くことで、自然とその対象を繰り返し
脳がイメージします。
例えば、
・「失敗したくない」→失敗した場面を何度も思い描く
・「嫌われたくない」→関係が崩れた状況を想像する
このように、望んでいないはずのイメージが強化され、結果としてその現実を引き寄せやすくなるのです。
3. 脳科学から見ると
私たちの脳には「RAS(毛様体賦活系)」という、意識に基づいて情報を取捨選択する仕組みがあります。
「問題」に意識が向いていると、日常のあらゆる場面から「問題に関する
情報」ばかりを集めるようになります。
さらに脳は、「〜ない」という否定形をそのまま理解することが得意ではありません。
そのため、「失敗したくない」と思うほど、「失敗」というイメージが強く
残ってしまうのです。
3.思考を目的志向型へシフトする方法
●どうなりたいかを具体化する
「トラブルになりたくない」ではなく、
「安心して心地よい関係を築きたい」といったように、目的をポジティブに
言語化してみましょう。
●現状を受け入れ、客観視する
不安を感じる自分を否定する必要はありません。
「今、自分は不安なんだな」と認識することで、冷静さを取り戻しやすくなります。
●ベビーステップで成功体験を積む
小さな「できた!」を積み重ねることで、安心感と自己信頼が育っていきます。ここで大切なのは、「問題を避けることができた」ではなく「目的に近づいた」という感覚です。
一方で問題回避型の思考は、「慎重さ」や「リスク管理能力」という大きな
強みでもあります。
そのエネルギーの向きを、ほんの少し「避けること」から「叶えたいこと」へとシフトするだけで、見える世界は確実に変わっていきます。
もしよければ、日常の中で「自分はどちらの思考をしているだろう?」と意識してみてください。小さな気づきが、大きな変化のきっかけになるはずです。