私は日本の大学を1学期で退学し、韓国の地へと渡りました。その選択は、私の人生に大きな転機をもたらしました。今回は、なぜ私が韓国の大学を選び、そこで何を経験し、何を得たのかを、皆さんに前編と後編に分けてお伝えしたいと思います。
私を韓国へと導いた「手軽さ」という魅力
日本の大学に入学したにもかかわらず、私が韓国行きを決めたのは、外国人にとって韓国の大学入学が比較的容易であるという点にありました。もちろん、大学や学部によって試験科目は異なりますが、基本的にTOPIK(韓国語能力試験)3級以上と面接のみで入学が可能です。これは、語学力に自信があった私にとって、大きなアドバンテージでした。
私は日本の大学を7月で退学し、9月には韓国の語学堂に入学しました。語学堂は学期ごとの修了となるため、スムーズに移行できたのです。在学中は、TOPIKの勉強に励み、成績上位者には奨学金が支給される制度も利用しました。2学期のみ語学堂に通い、その後は親戚の家で数ヶ月間ホームステイを経験。この期間が、私の韓国語の聞き取りと会話能力を飛躍的に向上させてくれました。いくら母親が韓国人だと言っても、30年以上日本で暮らしていると、韓国語で話していてもいつの間にか日本語が混ざってしまう、なんてこともよくある話です(笑)。
TOPIK攻略法と大学受験
大学入学にはTOPIK3級以上が必要と書きましたが、私の経験上、TOPIK対策は過去問を徹底的に解くのが一番効果的です。教科書でいくら勉強しても、私自身はなかなか伸び悩みました。
私が進学した大学は、文学系の学部だったため、入試はTOPIKと面接のみでした。しかし、同じ大学でも学部によっては体力テストが追加されるところもあったようです。
奨学金生活と中国留学
幸運なことに、私は4年間、学費を無償(奨学金)で大学に通うことができました。さらに、追加の奨学金として、月に200万ウォンもの生活費をいただいていました。実は、私は中国への1年間の留学経験もあり、その間も中国語能力試験で中級以上を取得し、級ごとに奨学金を受け取っていたため、常に勉強を頑張るモチベーションがありました。
熾烈な「クリック戦争」と韓国の学生生活
韓国の大学の授業は、予想以上に「落とし穴」が多かったです。専攻と副専攻の必修授業に加え、大学全体の必修授業があるのですが、この大学必修授業は全学生が履修しなければならないため、倍率が非常に高く、授業が取れずに留年してしまう学生もいるほどでした。私たちはこれを「クリック戦争」と呼んでいました。
韓国の同級生たちは、テスト前になるとほとんど寝ていません。徹夜でひたすら勉強をするのが当たり前で、図書館やカフェで朝まで勉強し、寄宿舎には閉まる時間ギリギリに帰ってくる、という生活を送っていました。グループ発表の課題では、本当にメンバー運が大きく結果を左右します。
韓国で生活していると、本当に「生き残ること」の大変さを痛感させられます。皆が成績を競い合い、グループ課題以外では黙々と一人で勉強している姿をよく目にしました。この競争の中で、私は「踏ん張って生きていく根性」を養われた気がします(笑)。
効率的な履修と余裕ある学生生活
私は1年生の頃から、積極的に授業を履修していました。そのため、3年生の2学期からはかなりゆとりのある学生生活を送ることができました。中国留学で多くの単位を取得できたことも大きかったです。3年2学期は月曜日と金曜日が授業なし、4年生に至っては、いただいていた奨学金でのインターンシップをしながら、水曜日の授業1コマのみで卒業まで過ごしました。
留学生代表としての経験とアルバイト事情
私は、同じ学科で1年生の時には留学生女性代表、2年生では学年代表を務め、日本語を教える部活動にも所属していました。代表としての活動は、教授とのやり取りが多く、かなり忙しかったのですが、教授と仲良くなれるという唯一のメリットがありました(笑)。
私が留学していた当時は、留学ビザでのアルバイトは不法行為でした。そのため、私は学校内のアルバイトをしていました。隠れてアルバイトをしている学生もいましたが、バレた場合は留学生担当の方から警告を受けていましたね。
また、韓国で運転免許を取得する学生も多かったです。韓国の運転免許は最短で3日、長くても1ヶ月で数万円で取得できるため、非常に魅力的でした。
語学力と大学生活の壁
語学堂からすぐに大学に入学した学生、特に中級レベルの学生たちは、大学の授業で非常に苦労しているようでした。専門用語が飛び交う中で、聞き取りや話す力が足りず、困っている友人が多かったです。話すのも難しいので、質問もできず、大変そうでした。だからこそ、とにかく聞き取って話す練習が何よりも大切だと痛感しました!
ちなみに、大学院への進学は、TOPIK、筆記テスト、面接、小論文と、一般的な受験スタイルでした。
留学が私に与えてくれたもの
最近、韓国への留学を考えている方や、すでに留学中の方もたくさんいらっしゃいますね。私の世代と今の世代では、ビザや留学生の制度も大きく変更されているかもしれませんが、私個人的には、韓国に限らず、留学は本当におすすめです。なぜなら、一人でたくましく生きていく力が養われ、そして「愛国心」が育まれるからです。
日本の大学で短期留学でも構いませんが、海外に出て自身で銀行口座を作ったり、病院に行ったり(旅行とは違うリアルな生活)という一つ一つの経験が、言葉の問題もあって非常に大変です。日本では当たり前のことが、国が違えば当たり前ではない、ということに気づかされ、日本は良い国だと、日本人としての誇りを感じるようになります。
特に、私は韓国、中国、マレーシア、フィリピン、カンボジア、タイ、ドイツなど、様々な国を訪問し(旅行ではない)、親日を感じたり、日本を褒めてもらえると、本当に日本人で良かったと思います。私は実家を18歳で出て以降、本当に強くなりました。強くならざるを得なかった、というのが正直なところです(笑)。
日本が好きですが、結局韓国に嫁いでいますが、実は日本に帰って暮らしたいなとひっそり思っています(笑)。