祖母の物盗られ妄想と家族の対応を作業療法士の視点で振り返る

記事
コラム
これまでに
祖母が「物を盗られた」と言い出したこと
そのときの母の気持ち
祖母はどんな気持ちだったのか
なぜ母が疲弊していったのかを
振り返ってきました。

今回は、祖母に起きていたことと
そのときの対応について
作業療法士の視点で考えてみたいと思います。

祖母に起きていたことは
大きく分けて2つでした。

・お金が盗まれた → 物取られ妄想
・娘、娘婿に盗られた → 被害妄想

これらは
認知症の方にみられる
**認知症周辺症状(BPSD)**の代表的な症状です。

祖母には
・何にお金を使ったか
・何のためにお金をおろしたか
・通帳やカードをどこに片付けたかを覚えていない

という記憶障害が起こっていました。

その結果として
物盗られ妄想や被害妄想が
症状として現れていたのだと思います。

ここに、孫としての推察を加えると
祖母はこれまで金銭管理を祖父に任せていました。
そのため
「お金を自分で管理しなければならない」
という状況そのものが
強い不安につながっていた可能性があります。

これは
家族でなければ気づきにくい背景でした。

目に見えて現れた
物盗られ妄想・被害妄想に対して
母は「説明」と「訂正」で対応しました。
これはとても自然で
家族として当然の関わりだったと思います。

ただ、それに加えて
祖父を亡くした悲しみや
お金に対する不安への
共感が必要だったのではないかと感じています。

根底にある不安が
理解されたと感じられないまま
説明や訂正を続けても
本人の安心には
つながりにくいことがあります。

たとえば
「長年一緒だったおじいちゃんを亡くして
 辛いよね。私も辛いよ」
「お金のことが心配になるのも無理ないよ」
「不安なときは、いつでも一緒に考えよう」

こうした言葉を
何度も何度も伝えることが必要でした。

このような関わりは
祖母らしさを大切にしながら
認知症という症状にも向き合う
ひとつの方法です。

今回の記事は
祖母に起きた変化と
家族それぞれの気持ちを想像しながら
5回に分けて振り返ってきたまとめです。

今、母と同じように
認知症の症状への対応に
悩んでいる方がいたら
その人らしさを大切にしながら
作業療法士の視点で
一緒に整理するお手伝いを
ココナラでしています。

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