今も続く面会制限 認知症の家族が入院した時に知っておいてほしいこと

記事
コラム
今回は、少し視点を変えて
急性期病院の現場で感じていることを
お話ししようと思います。

コロナ禍以降
私が一番強く感じているのは
家族と話す機会が失われたことによる壁です。

私は2年前から
急性期病院で非常勤の作業療法士として働いています。
非常勤ではありますが
自分の担当患者さんをもち
「その人が次にどこで、どう生活するのか」を考えながら
リハビリを行っています。

コロナが流行し
医療現場に大きな変化をもたらしたのが
面会制限でした。

この面会制限は
特に認知症の患者さんとご家族にとって
とても大きな出来事だったと感じています。

以前は
面会時間内であれば家族が自由に来られ
リハビリの見学も可能でした。

ご家族と直接話しながら
生活背景や不安を聞くことができていました。

私たち作業療法士は
身体機能だけでなく
**「その人が家で安全に暮らせるか」**を
家族ごと考える仕事です。

・本当に自宅退院を望んでいるのか
・介護を続けられる体力や時間はあるのか
・家の環境は安全か
・ご家族は抱え込みやすいタイプか

こうしたことは
実際に話してみないと分かりません。

しかし面会が制限されてから
家族から得られる情報は
極端に少なくなりました。

一方でご家族側も
・入院中どんな関わりをされているのか
・認知症の症状は悪化していないか
・リハビリは進んでいるのか

不安を抱えたまま
誰にも聞けずに過ごしている方も
多いのではないでしょうか。

もし今ご家族が入院していて
「何を聞いたらいいのか分からない」
「誰に相談していいか分からない」
「このまま家に帰ってこれるのか」
と一人で考えてしまっている方
一度状況を整理しませんか。

状況を整理することで新しい関わり方が見つかるはずです。
自分だけで抱え込み、介護中心になる生活は
しんどいと思います。
認知症の家族が入院された今
自分の休息に使い、今後のことをじっくり考えるチャンスです。

私は作業療法士として
患者さんだけでなく「支える家族」が
少しでも楽になる関わり方を一緒に考えます。




次回は
認知症の家族が入院したとき
家族としてできることについて
現場目線でお話ししようと思います。

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