気がつけば、3月も終わろうとしている。
窓の外はすっかり春めいているらしいが、こちとら冷たいモニターの光と睨めっこする日々に没頭しすぎて、季節の移り変わりすら危うく見落とすところだった。
まずは、この場を借りて言わせてほしい。
今月、俺に関わってくれたすべての人たちへ。
本当に、ありがとう。
ありがたいことに、ここ最近少しずつだが目に見えて仕事の依頼が増えてきた。
主戦場であるココナラでは、本当に色んなクライアントから声をかけてもらった。
こんな凄い仕掛けを作ったぜ!
とか何作って喜ばれたぜとか大っぴらに実績としてひけらかせないのが、クリエイターとしては正直ちょっと歯がゆい。
中には満足してもらえなかった人もいるだろう。
そんなあなたには心の底からごめんなさい これから腕磨いて出直します。
でも、だからこそ腹の底から燃える部分もある。
表舞台に俺の名前は出なくても、水面下で誰かのビジネスを根底から支え、現場の最前線で泥水をすすりながら一緒に汗をかくシークレットの武器になれているという事実は、俺の確かな自信だ。
俺を信じて、大事な仕事のパスを回してくれた人たち。
本当にありがとう。
そして嬉しい誤算だったのが、ココナラ以外のクラウドソーシングサイトでもポツポツと受注が入り始めたことだ。
一つのプラットフォームに依存せず、俺のスキルを求めてくれる戦場が広がっていく感覚は、素直に痛快だった。
けらくんという看板が、少しずつ、だが1月より、2月よりも
確実に少しずつだが外の世界へと侵食し始めているのを感じる(偉そうに語ってごめん まだまだです。)
さらに驚いたのは、他のサイトでけらくんに教えを乞いたい
どうやってるのかアドバイスが欲しいなんて言ってくれる奇特な(?)人たちまで現れたことだ。
俺自身、まだまだ発展途上の身だがこれまで傷だらけになって身につけてきた経験や知識が、誰かの道を切り開くヒントになるなら出し惜しみするつもりはない。
人に教えることで、俺自身のスキルの解像度も上がる。
最高の相乗効果ってやつだ。
それだけじゃない。
今月は新しい畑にもいくつか種を撒き始めた。
試しに手を出してみたストックフォトで画像が売れたり、ひっそりと同人活動という未知の領域にも足を踏み入れてみたり。
「大衆の心を鷲掴みにするクリエイティブを生み出す」
この根幹のテーマさえブレなければ、表現の幅や戦う場所なんてどこだっていい。
自分の頭の中にあるアイデアが形になり、それが誰かの心に刺さってお金という対価に変わる瞬間。
あの脳髄が痺れるような感覚は、何度味わってもたまらない。
ボカロも挑戦してゆくこれから
もちろん、新しいことに挑戦すればするほど、己の力不足をこれでもかと痛感させられる。
「もっと上手くやれた」「もっと早く形にできたはずだ」と、納品や公開のたびに吐き気がするほどの悔しさが込み上げてくる。
でも、至らないところがあるってことは、まだ伸びしろがあるってことだ。
これからも泥臭く、ひたすら腕を磨き続けるしかない。
……そうやって現場で手を動かしてもがいていると、ふと思うことがあるんだよな。
最近、SNSやネット界隈を見ていると、これからの時代は〜とかAIがどうのこうの〜って、もっともらしい理屈を並べて批判ばかりしている「自称・評論家」みたいな連中がやたらと目に付く。
ああいうのを見るたびに、俺は心の底から思う。
そのまま、そこで一生立ち止まっててくれてありがとうってね。
あんたたちが安全な場所から石を投げたり、完璧な計画(笑)を練るために足踏みしてくれているおかげで、俺みたいに不格好でもバットを振り続けて、とにかく手を動かしている人間にお鉢が回ってくるんだから。
行動しない理由を探す天才たちよ、どうかこれからもその調子で頼む。
こっちはその間に、あんたたちの見えないところで死ぬほど失敗して、経験値稼いで、遥か先へ行かせてもらうんで。
少しの傷も負いたくない奴に、大衆の心なんて鷲掴みにできるわけがないんだよ。
――なんて、ちょっと柄にもなく熱く語って、偉そうなことまで言ってみたけれど。
今、俺のすぐ横では、ウチの愛猫(※ちなみに俺と同じけらくんという名前だ)が、「お前のポエムはいいから、早くちゅ~るを出せ」と言わんばかりの冷ややかな目で俺をガン見している。
どれだけ外の世界で「社長の右腕」としてイキろうが、「現場の味方」としてクライアントと熱く語り合おうが。
この理不尽で毛むくじゃらな絶対君主の前では、俺はただの下僕でしかないらしい。
……よし。
とりあえず、この熱い思いは一旦胸にしまって、今日最後の、そして最も重要なミッションであるカリカリの袋を完璧なタイミングで開ける作業に戻るとするわ。
4月も、コツコツ積む。
まだまだ未熟者だけど、これからも対戦宜しくお願いします。
けらくん