同人誌の表紙デザインが難しい人へ。実は“足し算と引き算”だけなんです。

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コラム
先日、同人活動をしている知人からこんなことを聞きました。
「ざっくりというイメージも方向性もぼんやりしすぎてて、自分がどうしたいのかわからなくなっちゃう。
デザインって、ほんと、めちゃくちゃ難しい………」
なるほど……
と、私は思いました。
多分多くの皆さんは、
デザイン=キッチリしなきゃ!=堅苦しいもの。
だと思っていらっしゃるのでは!?!?
と、いうことで。
以前、知人から同人誌の表紙デザインを依頼された際にヒアリングをした事例をもとに、
「デザインって実は全然難しくないんだよー!」
というお話を、今回はさせていただけましたら幸いです。

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■実際にヒアリングしたもの■

知人から表紙を依頼された際には、こんな感じでお願い!
という文章が送られてきました。
・webイベント/2月14日 ・おたくらぶ ・2月中旬頃 ・鍵ジャンル ・小説 ・全年齢 ・ダークめ ・キーワードは秘密の花園 ・グロ系NG ・明朝体を使って、英語の筆記体をイメージした文字 ・明るすぎず暗すぎず。ビビッドカラーは使わない ・バラのある庭園をモチーフに ・フォントの提案 ・表紙のロゴを見せてもらいたい ・背厚はP数が決まってから。デザインはおまかせ.png

でした。
ここで着目したいのは、
「使いたい要素」「使いたくない要素」
ザックリでいいので決めてしまう。
ということです。
簡単に言えば、
だいたい表紙のデザインをどうしたらいいのかわからない……
と悩まれる方の大多数が、
【詰め込みたい要素がありすぎて、どれをメインにもってきたらいいのかわからない!】
だと私は認識しています。
このとき、とても大事なのは実は
【足し算と引き算】
たったこれだけです。
じゃあ、何を足して、何を引くのか???
上にあげたヒアリングシートをもとにお話を進めたいと思います。

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■まずは絶対に要らないものから削っていく■

上のヒアリングシートで明示されていたのは、
「ダーク」だけど「グロは×」
ということでした。
ということは、簡単に考えれば、
どんなに暗いイメージであっても血の表現などは絶対に避けたい!
ということになりますよね。
このように、自分の本にしたい作品の要素として
「これはイメージじゃないから要らない」ものを書き出していきます。
そうすると実は、自然と逆に「必要なもの」だけが出そろってくるのです。
まずは自分の頭の中の整理!と思って、メモ帳や紙に
「これはいらない。」
という作業をしてみると、全体像が締まって見えてきます。

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■外したくない要素が見えたら■

例えば、ファンタジー系の王国ものの作品であったりすると、
必然的に煌びやかな印象のモノが欲しくなってきます。
そうしたら今度は「モチーフの模索」です。

・場所はどこなのか?
・朝なのか?昼なのか?夜なのか?
・ヨーロッパ系なのか?それともアラビア系なのか?
・身分は庶民なのか?王室系なのか?

これだけでも要素はだいぶ絞れます。
簡単に、
「キャラは王様と他国の王子様で……次期王位継承者で、この国の国旗は何色で……」
ここまでくれば、もう大体イメージがつきますよね?
金色や国旗の色。
キャラクターを表す色(イメージカラーだったり、瞳が出てくるお話なら瞳の色などなど)
本の内容に“必ず関わってくるキーワード”のモチーフや色を持ってこられたら、それでもう◎ですよね!
こうして、私は上のヒアリングシートから得た「秘密の花園」というキーワードから
小さな薔薇庭園という素材を作り出しました。
そして、最終的にヒアリングを重ねて、↓のような表紙に仕上がりました。
321688.jpg


■デザインは意外と簡単で楽しい■

推し活などをされている方であれば想像しやすいと思います。
「痛バを組むときにキャラクター概念のモノを付けたい!」
とか
「推しのカラーは青だから青いバッグが欲しい!」
とか。
これって実は、表紙のデザインと一緒なんですよ!!
アイドルだからマイクのモチーフを持ってくる、とか。
そういう“好き”の積み重ねが、デザインなんです^^*
大事なのは、
・全部入れることではなく
・“何を主役にするか”を決めること
なんです。
ここが整理できるだけで、表紙は一気にまとまります。
そしてそれが出来ないのは、センスがないからではありません。
単純に「整理の仕方を知らないだけ」なんです。

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■どうしても迷ったら■


・自分ではどうにもならない
・はじめてだから不安
・もうちょっとカッコよくしたい
・全部使いたいけど、どれを取捨選択したらいいかわからない

――これ、実はみんな通る道です。
そして。
その「整理」を一緒にやるのが、私たちデザイナーの役目です。
私は、
「ふわっとしたイメージ」や
「うまく言語化できないけど、こうしたい」
という状態から一緒に形にしていくのがとても好きです。
ヒアリングは堅苦しいものではありません。
推し語りだと思ってください。笑
そこからちゃんと、
作品の芯を拾って、形にします。
もし、
「ちょっと相談してみたいな」
と思ったら、
遠慮なくメッセージくださいね。
本づくりが楽しくなるような表紙を、一緒に作りましょう。


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