「自己肯定感が低いので、上げてくださいね」
講座や研修などで、こう言われることがあります。
おそらく、あなたも一度くらい耳にしたことがあるかもしれません。
けれど、この言葉に触れるたびに、どこか疑問が残ります。
それは、
「成績が低いから上げてください」
と言われているのと、結構似ているように感じるからです。
指示としては簡単ですが、
「じゃあ実際、どうしたらいいの?」となるわけです。
もちろん、自己肯定感を扱うワークはいくつもあります。
ですが、その前に理解するべき大事なことがあります。
今日はそんな話をしていきたいと思います。
■「自己評価」と現実のズレが生むリスク
「自己評価」「自己肯定感」が実際の状態と大きくズレ、
必要以上に高く(または低く)食い違う場合があります。
このズレが大きすぎると、
以前のブログでも触れたように、
周りの妬みを買う可能性が出てきます。
さらに、
「あ、こいつ楽勝だな。ストレス発散に都合がいい」
そんな誤った印象を相手に与えてしまうこともあります。
もちろん、これは「常に」起きるわけではありません。
ただ、人には「バイオリズム」があります。
調子のよい日もあれば、何をしても空回りする日もある。
相手のイライラと、
あなた自身の劣等感や疲れが“偶然重なる日”がある。
その“共鳴”の確率が高くなるよ、
と私は伝えたいのです。
■ 自己肯定感は「高ければ良い」という話でもない
自己肯定感は、高ければ高いほど良い。
そんなイメージが広くありますが、
実際にはもう少し慎重に考える必要があります。
たとえば、
「オレオレ、学級会長やる!」
と自信満々に手を挙げたとしても、
その後毎日遅刻し、宿題も出せないようでは、
本人も周りも負担が大きくなります。
これはその子の意欲が悪いのではありません。
“自己肯定感の高さと、生活の状態が釣り合っていない”
ただそれだけのことです。
だから、
高い=すべてうまくいく
という単純な話ではありません。
■ では、どうすれば自己肯定感は育つのか
「自己肯定感を上げよう」と言われても、
心の問題を“作業のように”上げることはできません。
では、どうしたらいいのか。
それは些細で、シンプルなことです。
一日の中で“楽しい”と感じる時間を、少しだけ長くすること。
たったこれだけです。
・心が軽くなる瞬間
・安心していられる時間
・好きなものに触れている時の感覚
・「今日はこれでよかった」と思える一呼吸
そうした小さな“幸せ”の時間こそ、
自己肯定感を支える土台になります。
無理に押し上げる必要はありません。
安心できる時間がひとつ増えるだけで、
自己肯定感はゆっくり育ち始めます。
つまり、
「満たされる」「満足できる」経験が、自己肯定感を育むのです。
■ 最後に(あなたへ)
あなたは今日は、何に「満足」しましたか?
何に「感謝」しましたか?
ここでもやはり「安心・安全」が大切だということが分かります。
子どもの心や魂を否定せず、
起きたことを「気づき」「学び」として受け取り、
成長を喜び合える空間をつくれたら――
それが、自己肯定感のいちばんの元になるのだと思います。
今日の結論は「自己肯定感は育てるもの」ということ。。
ありがとうございます。