模擬試験を受けるたびに、「こんな悪い点数ばかりでは,絶対に合格なんてするはずがない」と思うことがあるでしょう。形は違っていても不安に思うこと、投げ出したくなる気持ちになることはよくあります。実はここが合否の別れ目になるのです。「失敗」という言葉は,目標を捨ててあきらめた瞬間のことをいうのです。従って物事の失敗の引き金を引いてしまうのは、自分自身以外にはないということになります。
中国の古典に『列子』という書物があります。その中に「愚公」という老人の逸話が記されています。愚公は90歳にもなってから、家の近くの大きな山が邪魔だといって、今のシャベルのような道具で山を削り始めました。当然周囲は「無理だからやめろ」といいます。しかし、愚公は「孫子の代まで削り続ければやれないことはない」と言って聞き容れません。その愚直な姿勢が天帝の心を打つところとなり,山を動かしてくれたという話です。
この話を読んで荒唐無稽だと一笑に付すかも知れません。しかし、この逸話には笑ってはいられない真実が示されているのです。「山を削っても山はなくならない」と考えるのは常識ではありますが、裏を返せば常識に縛られてやる前からあきらめているということになります。いったい誰が先々のことをはっきりと予言できるでしょうか。「周りは無理だというが、頑張ってみればもしかしたらできるかもしれない」という、どんな困難な状況に陥っても「あきらめない」気持ちだけが皆さんを栄冠に導いて行くのです。くよくよ悩んでいる暇があったら、今日間違えた問題を明日には解けるようにすればいいのです。これから受験までの日々も何も特別なものではありません。