長女が歩んだ道――静かなSOSに気づけなかった私
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コラム
子どもは一人ひとり違う
人は見た目も中身も、歩くスピードも違います。
わが家の三人の子どもたちも、同じ親から生まれたとは思えないほど、それぞれ個性がありました。
その中でも、長女は小さな頃からのんびり屋でマイペース。
多くを語らないけれど、一度決めたことはやり通す芯の強い子でした。
小学校・中学校での「馴染めなさ」
長女は小学校の環境に馴染めず、中学校ではひっそりと過ごしていました。
それでも高校・短大はほとんど休まず通い続けました。
「親を心配させたくない」
その一心で、無理を積み重ねていたのだと思います。
卒業後に訪れた“燃え尽き”
短大を卒業すると、長女は力尽きてしまいました。
約1年間、ほとんど部屋から出られない状態に。
思い出すだけで胸が痛みます。
子どものSOSに、私は気づけませんでした。
ゆっくり、ゆっくり回復の道へ
そこからは、親子で時間をかけて話し合いました。
長女にとって無理のない働き方を探しながら、焦らず、一歩ずつ進む日々でした。
紆余曲折はありましたが、少しずつ前へ進み、今では自分に合った仕事と出会い、毎日楽しそうに通勤できています。
子どものペースを信じること
子どもは立ち止まることもあります。
それは“終わり”ではなく、“次の一歩の準備”なのだと、長女を見ていて気づきました。
歩き出すタイミングは、その子自身が決められる。
親ができるのは、そのペースを信じてそばにいることなのだと思います。